はじめに
AppleがiPhone 7 Plusを発表してからずっと、私たちは最新でかつ、最高のテクノロジーを探求できるこの機会を不安ながらも待ち望んできました。今日、最高レベルのサーフェスエリアと最上級のカメラ両方を誇る iDeviceで分解3連勝単式を始めてみましょう。まずはiPhone 7 Plusです。
本日行った他の分解も見たいですか? 肌身につけるテクノロジーの最前線をまず垣間見るならApple Watch Series 2 live teardown をご覧ください。
私たちが行なう分解トリオは始まったばかりです。Facebook、InstagramやTwitter、Twitter in Japanese(日本語版) でリペア業界の最新ニュースをフォローしてみましょう。
⭐︎上記ビデオを字幕モードにしていただくと、日本語翻訳付きでお楽しみいただけます。
必要な工具と部品
ビデオの概要
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”今まででベスト、かつ最新鋭の iPhone”の内部に隠されていることは沢山あります。その前に、まずはこれまでに分かっている詳細を確認してみましょう。
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組み込み型M10モーションコプロセッサ付きのAppleA10 Fusionチップ
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容量は32, 128と256 GB
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5.5インチディスプレイ 1920x1080ピクセル(401ppi) Retina HDディスプレイ
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12MP広角カメラと12MP望遠カメラ、広角:ƒ/1.8の開口部、望遠:ƒ/2.8の開口部、2倍光学ズーム、最大10倍のデジタルズーム
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ƒ/2.2の開口部と1080p HDビデオ撮影可能な7メガピクセルのFaceTime HD カメラ
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新しいTaptic Engineによって駆動されるTouch ID付きの固定されたホームボタン
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802.11a/b/g/n/ac Wi‑Fi + MIMO Bluetooth 4.2 + NFC
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iPhone 7 Plusは前モデルの iPhone6 Plusとほぼ同一のサイズです。(7が158.2 x 77.9 x 7.3 mmであるのに対し、6は158.1 x 77.9 x 7.3 mm)そして新モデル番号A1785が付与されています。
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ダークサイドがよりお気に入りの人たちのために、Appleはマットブラックと傷が付きやすいジェットブラックをオリジナルのシルバー、ゴールドとローズゴールドに加えました。
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7 Plusは古くてあまり体裁の良くなかったアンテナラインを削ぎ落とし、巧みな美しさに変えました。
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おそらく最も目に留まる違いはLightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプターが箱の中に同封されていることでしょう。これからヘッドホンジャックを手放してしまうのは少し勇気がいります。ごめんなさい、可愛いアダプター。原因はあなたのせいではなく、私たちの方なのです。
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この3つ目のモンスターに移る前に、私たちの友達であるCreative Electronによる協力のもとエックス線写真を少し見てみましょう。
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X線を通して見るとどんなアドバンテージがあるでしょうか?
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まず初めに、ヘッドフォンジャックが押し出されて、タプティックエンジンが入り込んでいるのが確認できます。
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より精密に検査してみると、スピーカーグリルが。。どこにも繋がれていない?面白いですね。
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iPhone 7 Plusのカメラ配列にある新しい3番目のカメラを見てみましょう。どのような機能がそこにあるでしょうか?探してみましょう!
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ヘッドフォンジャックが以前あった場所は電話外部からの音をマイクに取り込んでいるコンポーネントがあります。もしくは外のタプティックエンジンからでしょうか。
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分解新情報:Appleによると、このプラスチックは気圧ベントとのことです。入り口には耐水シール加工された外部侵入を防ぐプロテクションが付けいており、iPhoneはこの隔壁を通して本体内部と外気の気圧を精密に測量し、均一に保っています。
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タプティックエンジンが現れた今、メカニカルボタンはもう過去のものとなってしまいました!このなめらかなエンジンは実際にボタンを押していないのに、高度な振動によりボタンが押されているかのように動く触覚フィードバックを用いています。
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何かが揺れている時、どうしますか?私たちは動くもの何でもX線で撮ってみます。このビデオはタプティックエンジンで撮影したものです。
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”タプティックエンジン”はスタートレックの銀河系戦艦の何かに見えます。実際、この小さなリニアアクチュエーターはジグザグの方向にバネを動かし重量のある中心部分を揺らしているのです。
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これは今まで目にしたスマートフォンの中で一番大きな機械パーツです。
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タプティックエンジンは新しい固体状態のホームボタン上に精密なコントロールされたバイブレーションを伝えます。
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ボタンをクリックしたときの感覚はたまりません。タプティックエンジンの精密な振幅は、メカニカルボタンを押した時の感覚を含む様々なタイプの触感フィードバックを認識するようデザインされています。
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カメラ配列を取り出してみると、2本の分離したセンサー、2つのレンズ、2つの小さなコネクターが付けられています。Appleは私たちに複眼を与えてくれました。
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2つの12 MPカメラは光学ズームを備えていますーiPhone 7と同じ光学式手ぶれ補正付の広角カメラと望遠カメラです。
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どちらのカメラも新しいイメージセンサーを搭載しており、Appleは前のiPhonesに比べると60%の加速度を増し、30%省エネになったと述べています。
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X線による眼を使ってカメラ配列とにらめっこを始めてみましょう。じっとこらえて見てみると、1つのカメラ周辺に4つのメタルパッドがあります。これはOISを起動させているマグネットではないかと考えています。
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Analog Devices AD5842 OIS ドライバー
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ロジックボードは取り出され、シールドも剥がされました。さてこの子犬は一体何を咥えているのでしょう!
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Apple A10 Fusion APL1W24 SoC + Samsung 3 GB LPDDR4 RAM (K3RG4G40MM-YGCHと表示あり)
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Skyworks 78100-20 パワー・アンプモジュール
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Qualcomm MDM9645M LTE Cat. 12 モデム
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Avago AFEM-8065 パワーアンプモジュール
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Avago AFEM-8055 パワーアンプモジュール
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Universal Scientific Industrial O1 1R タッチスクリーンコントローラー (M2800 "トリニティ" SIPのよう)
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Bosch Sensortec BMP280気圧センサ
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裏側に廻ってみましょう。ICフィールドがここにもあります!
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Toshiba THGBX6T0T8LLFXF 128 GB NANDフラッシュ
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Murata 339S00199 Wi-Fi/Bluetooth モジュール
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NXP PN67V NFCコントローラー
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Dialog 338S00225 パワーマネージメントIC
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Qualcomm PMD9645パワーマネージメントIC
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Qualcomm WTR4905 マルチモードLTE トランシーバー
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Qualcomm WTR3925 RF トランシーバー
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ちょっと待ってください。裏側にはさらに多くのICが潜んでいます。
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Apple/Cirrus Logic 338S00105 オーディオコディック
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Cirrus Logic 338S00220オーディオアンプ (x2)
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Lattice Semiconductor iCE5LP4K iCE FPGA
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Skyworks 13702-20 Diversity Receive Module
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Skyworks 13703-21 Diversity Receive Module
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Avago LFI630 183439
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NXP Semiconductor CBTL1610A3 ディスプレイポートマルチプレクサ(おそらく)
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ロジックボードの裏側にも幾つかの ICが配置されています。
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TDK EPCOS D5315アンテナスイッチモジュール (おそらく)
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Texas Instruments SN2400AB0バッテリーチャージャー IC (おそらく)
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Texas Instruments 65730A0Pパワーマネージメント IC
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Texas Instruments SN2400AB0 バッテリーチャージャーIC (おそらく)
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Texas Instruments SN61280 パワーマネージメント
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ON Semiconductor DC-DC コンバーター (おそらく)
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いつものことながら、シリコン専門会社であるChipworksにこれらの主要なICの確認作業を担っていただき感謝しています。iPhone7コントールハードウェアの詳細な分析についてはChipworks社による分解ページをご覧ください。
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小さなリボンケーブルによってLightning コネクターアセンブリがマイクに留められています。スピーカーグリル部分にしっかりと接着されています。
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予想した通り、スピーカーグリルは内部をクリーンで乾燥した状態に保つため、外部からの侵入はできません。
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このケーブルアセンブリは今まで登場してきたLightning コネクターの中で最も頑丈なシーリング処理が施されています。耐水防塵機能をもつ昨年のモデルではフォーム製接着剤が使用されていたのに対し、この7Plusは完全ゴム製接着剤を利用しており、水深50メートルに耐えることができます。
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背面ケースの発掘をここで中断し、少しディスプレイアセンブリとそのパーツについて点検してみることにします。
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まずは正面から、iPhones 6 and 6sで取り出した1920×1080ディスプレイに類似しているかに見えますが、幾つかの特筆すべき変更点があります。このディスプレイは広色域ディスプレイを備え、前モデルに比べると25%明るくなりました。
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また、ディスプレイEMIシールド左端に液体ダメージインジケーターを確認できます。このガジェットはおそらく耐水性でしょうが、電話を持ったまま海に入ってしまったら、このインジケーターを見てAppleは慌てずに対応するはずですー「保証対象外です」と。
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ガスケットとボタンケーブルが付いたまま呼び出し/サイレントスイッチを引っ張りだすことができました。
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しかしながら音声とパワーボタンはケースの中で心地よさげに横たわり、通例の取り出しを必死に拒んでいるのです。
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このデザインは何となく、Appleの耐水性ボタンの特許申請を思い起こさせます。そして少し高度な分解技術が必要です。
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- バッテリーは直ぐにアクセスできます。バッテリーの取り出しには特別なスクリュードライバーが必要で、接着剤除去の技術も要ります。ですが、難しくありません。
- ソリッドステートの新ホームボタンはこれまで挙げられてきた共通の失敗点を振るい落としました。
- 改良された耐水防塵プロテクションは環境被害やアクシデントがもたらす液体ダメージによる修理の必要性を大幅に下げてくれます。(しかし同時に、ある修理がもっと困難にもなります)
- ディスプレイアセンブリは一番最初に取り出せるコンポーネントで、スクリーンの修理は簡単になります。ですが、改良された耐水用処理が施されているため修理の手順はより複雑となりました。
- トライウィングネジの追加に伴い、多くのiPhone7 Plusの修理には最大4つのタイプのドライバーが必要となります。
まとめ
リペアビリティのスコア


(10点が最も修理しやすい指標です)
以下の翻訳者の皆さんにお礼を申し上げます:
100%
これらの翻訳者の方々は世界を修理する私たちのサポートをしてくれています。 あなたも貢献してみませんか?
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153 件のコメント
%#*@ i was so eagerly waiting for this ! I'm like ifixit hasn't uploaded the first set of teardown and here we go
Me too! Love their work.
Has anyone tried to remove the home "button" yet? Worried about being able to transfer touch id to replacement screens......
I think the home button is still transferrable to replacement screen based on the screws right under its plate, it should have a small connector to the LCD assembly itself.
That it what I am hoping based on the video that came out Wednesday, but then they did not remove it. I own a repair shop, I am sitting on the edge of my seat here ;)
rneeley -