はじめに
今年発売されたApple Watchはあなた自身の専属トレーナー、かかりつけ医、保護責任者、加えて住み込み看護師となってくれます!AppleはこのWatchの中にどうやってこれほどまでの役割を入れることができたのでしょうか?このWatchがなぜこれほどまで多くの人々を魅了しているのか、分解を通じてその理由を解明しましょう!
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必要な工具と部品
ビデオの概要
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患者、Apple Watchさんのプロフィールです。
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LTPO OLEDRetina display、Force Touch
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カスタムデザインされたApple 64ビット、デュアルコア S4 SiP (System in Package)
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オプションとしてLTEとUMTS、内蔵GPS/GLONASS/Galileo/QZSS、 NFC Wi-Fi 802.11b/g/n 2.4 GHz、Bluetooth 5.0
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改良された加速度センサー、ジャイロスコープ、光学と電気心拍センサー、マイク、スピーカーと環境光センサー
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50メートルの耐水性能
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WatchOS 5
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この2つのブラックスクエアは見た目は大変よく似ていますが、X線エキスパートのCreative Electronが映し出した画像でみると、非常に異なる内部デザインだとわかります。
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X線画像だけで見ると、今回の主役(左側)とSeries 3(右側)には幾つかの違いが分かりますー背面中央に新しい光学センサが搭載されており、その周囲を電極が流れています。
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他に目で見てすぐに分かる”旧”42 mmモデルとの違いと言えば、ディスプレイ周辺が顕著に丸みを帯びており、形はスクエアサークルと表現したほうが近い感じです。そしてサイドボタンがケースと同じ高さに付けられています。(ケース上に突起がありません)
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横から2つのモデルを眺めてみると、Series 3に比べて約0.7 mmもスリムになりました。でも実際のところ、オリジナルのApple Watchのほうが薄いのです。
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新しいディスプレイのおかげで、新モデルはスリムになりました。
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スクリーンだけの状態になると、素晴らしい新ディスプレイの形状を確認できます。ピクセル画素数の増加や、iPhone X、XS/ XS Maxと同じようにディスプレイ縁がより細くなったコーナーにより表示面積が増えました。
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44 mmモデルのディスプレイ表面積は977平方mmを占めます。Series 3の42 mmモデルは740平方mmほどでした。
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一方で、昨年モデルのApple Watch38 mmモデルのディスプレイ表面積はわずか563平方であったのに対して、40 mmモデルは759平方 mmまで拡張しています。
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スクリーンの裏側に3つのチップが確認できます。このうち2つが完全に密封されており、3番目チップのメタルシールドの裏には何も表記がありません。
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バッテリーに取り掛かる前に、今では標準的なネジとなったトライポイントネジが見つかりました。ペンタロープネジには申し訳ないのですが、Appleの最近のお気に入りはこちらのようです。
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バッテリーだと思っていたものの接続を外しても、バッテリーはまだフレックスケーブルによって繋がれたままです。一瞬、混乱に陥ってしまいました。であるとすれば、先ほど何の接続を外したのでしょうか?
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おそらく、大して重要なパーツではなかったのです…よね?
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実際のバッテリ用フレックスケーブルは、Series 3で搭載されていた位置から別の場所に移動しています。新モデルではバッテリーとメインボードの間にサンドイッチされた状態で搭載されています。さて、これを外すとバッテリーを取り出せます!
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振動機能をもつコンポーネントーTaptic Engineを取り出しました。これは電磁振動リニアアクチュエータとしても知られています。
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旧モデルのTaptic Engineと比べると、新モデルはより薄く、長いデザインです。
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Androidのデバイス製造者の人たちはどうでしょうか?そこまではいかないようです。
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ついに、このデバイスの核心にたどり着きました。AppleがデザインしたS4 System in Package(SiP)チップです。
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みなさん、ここで良いお知らせがあります!S4チップはネジのみで固定されているため、簡単に取り外せます。昨年までのモデルはSiPに多量の接着剤が使用されていました。これは喜ばしい改善です。
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いつものことながら、パッケージ自体は樹脂加工されているため、その内側を抽出するのが困難です。 それでもありがたいことに、RFコンポーネントは少しですが確認できます。
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Avago AFEM-8087 (フロントエンドモジュールのよう)
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OU JQ
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YY MEH ECE (Boschパーツで、新加速度センサとジャイロスコープのよう)
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Avago E827 I2033 0836
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ARM SecurCore SC300付きST Microelectronics ST33G1M2 32ビットMCU —昨年モデルのApple Watch、iPhone XS/ XS Maxに搭載さていたeSIMと同じ。
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このゴールドに輝くドーナツは統合されたアンテナのようです。旧モデルで搭載されていた変わったゴールド色のガスケットやブラケットが見当たりません。
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さて、今回の分解で最も注目している機能にたどり着きました。光学センサの役割を補うためにデザインされた新しい電気心拍センサ(ECG) です。
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これらの電極が、心拍毎に皮膚表面に流れる皮膚電位のわずかな変化を感知します。S4がデータを伝達し、あなたの心拍リズムを分析してくれるのです。
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この手順で使用する道具:Head Magnifier$26.99
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2番目の電極センサも調べてみましょう。一新されたデジタルクラウンです。パーツを幾つか引き抜くと、面白いようにパーツ全体が外れます。
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拡大鏡を装備してーミクロの世界へ突入です。
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内部に潜むゴールドのシリンダーはマイクロスクラッチが付いており、これによって光学エンコーダ(リボンケーブル上の小さな黒いケーブル)がデジタルクラウンの回転をトラッキングしています。
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シリンダーの裏にあるバネ状ブラケットは、指先からの電気信号をWatchまで伝達して、心電図回路を作成します。
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バネ裏の小さなスイッチはデジタルクラウンのメカニカルボタンです。そして、外側のクラウンには耐水性能を可能にする便利なガスケットが付けられています。
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オリジナルのApple Watchが登場した時は世界をあっと言わせましたが、昨年モデルまではマイナーな変更が毎年繰り返されていただけでした。ところが今年の新モデルは大きく改良されました。
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オリジナルのWatchは雑なデザインの上にパーツが何層にも積み重ねられ、多量の接着剤が使用されていました。しかし、Series 4はデザインを十分に配慮されたレイアウトです。
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Appleの専門家John Gruberは、このApple Watch 4のデザインの飛躍はiPhone 4が登場したときのようだと述べていますが、私たちはiPhone 5が現れたときの斬新さに近いのではないかと考えています。なぜなら5の方が内側も外側も見た目がエレガントで、うまくデザインされているからです。
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この分解だけでは満足できない方は、シンクロ型iPhone Xs/Xs Maxの分解をお楽しみください。
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最後にX線画像を提供してくれたCreative Electronに感謝の気持ちを伝えます!そして最後に残された仕事は、ドラムロール、お願いします!ダラダラダラ…
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- Watch専用のリストバンドは簡単に取り外しができます。そして前モデルとも互換性があります。
- スクリーンの交換は難しい作業ですが、遂行可能です。スクリーンが一番最初に外れるパーツで、ZIFコネクタによって繋がれているだけです。
- バッテリの交換は開口できればすぐにアクセスできます。
- 信じられないほど極小のトライポイントネジが修理作業を妨げます。そして内部はトライポイントネジだらけです。
- 幾つかのコンポーネント用フレックスケーブルがS4 packageに直接付けられています。そのため、交換にはマイクロソルダリング技術が必要です。
- 樹脂加工のS4システムは密封されているため、ほとんどの基盤レベルの修理は不可能です。
まとめ
リペアビリティのスコア


(10点が最も修理しやすい指標です)
以下の翻訳者の皆さんにお礼を申し上げます:
100%
Midori Doiさんは世界中で修理する私たちを助けてくれています! あなたも貢献してみませんか?
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52 件のコメント
So how much of the inside is actually accessible and serviceable from the back of the device?
That looks a lot less hard to remove and put back without losing waterproofing (looks like it even has a silicone gasket…)
Besides the sensors attached to the bottom cover, it doesn’t look like you can get to the battery and other components from that side. The S4 blocks everything and it’s much too large to remove from the bottom out. Much of the screw heads are also facing away from the bottom side.
bert -
It is not possible to access the internals from the back, the back is locked to the case with screws from the inside.
Tom Chai -