iPhone X リアケースの交換

SIMカード取り出しツールあるいはペーパークリップをSIMカードトレイの小さな穴に挿入します。この小さな穴はiPhoneの縁のサイドボタン近くにあります。

力を入れて押してトレイを取り出します。

iPhoneからSIMカードトレイを取り出します。

分解を始める前に、iPhoneの電源を切ってください。

iPhone下部底面に留められた２本の6.9㎜ロングタイプのペンタローブネジを取り外します。

油性ペンでオープニングピックの先端から3mmの位置にマークを入れます。

iPhoneの画面全体に、透明な梱包用テープを重ね合わせます。

次の手順でうまく吸盤が装着しない場合は、強力なテープ（ガムテープなど）を持ち手に折って、代わりにスクリーンを持ち上げてみてください。

青いハンドルをヒンジ側に引くと、リバースクランプのアームを解除します。

吸盤は、スクリーンのホームボタンのすぐ上に、前面と背面側に1つずつ装着します。

吸盤カップ両側をしっかりと締め合わせると、標的の場所にしっかりと装着させることができます。

青いハンドルをヒンジ側に引くと、リバースクランのアームを解除します。

ハンドルを時計回りに360度回転させ、カップが両側をストレッチするまで回し続けます。

吸盤の位置が合っていることを確認してください。位置がずれてきた場合は、吸盤を少し緩めてアームの位置を合わせてください。

iOpenerを温めて、Anti-Clampのアームに通します。

iOpenerを半分に折って、iPhoneの下端に重ねます。

1分ほど待つと接着剤が剥がれ、隙間ができます。

スクリーンそのものではなく、スクリーンとプラスチックベゼルの下にオープニングピックを挿入します。

次の3つの手順をスキップしてください。

ヘアドライヤー、ヒートガンまたはiOpener を準備してiPhoneの下側端に約1分間あてます。するとディスプレイ下の圧着材が柔らかくなります。

シングルタイプの吸盤カップを使用している場合は、デバイスの下側端に吸盤を取り付けます。カーブしているガラス部分の上は避けてください。

吸盤カップを同じ強さでしっかりと引き上げます。スクリーンとフレームの間にわずかな隙間を作るための圧力で引いてください。

スクリーンのプラスチックベゼルの下の隙間にオープニングピックを挿入します。スクリーン自体には挿入しないでください。

開口ピックを下側左コーナー周辺までスライドしてからiPhoneの左側上部に向けて移動します。ディスプレイに固定された圧着材を切り込みながら進んでください。

iPhoneの下側端に開口ピックを再挿入してください。今度は右側に向けてスライドして圧着材を切り込みます。

ディスプレイをLighting ポートの方向に揺らしながら引っ張り、ディスプレイ上部のコーナー周辺に開口ピックを差し込んでスライドします。

反対側のコーナーにも開口ピックをスライドして、ディスプレイを固定している残りの接着剤を全て切開します。

吸盤カップ上の小さな持ち手(ノブ)を引いて、フロントパネルから外します。

iPhoneの左側からディスプレイを持ち上げて開口します。（本のページをめくるように）

ディスプレイを衝立のようなものに立て掛けて固定してください。

基板のコネクター用ブラケットを固定している次の長さのY000ネジを5本外します。

1.1 mm ネジー3本

3.1 mmネジー1本

3.7 mmネジー1本

ブラケットを外します。

スパッジャーの先端や汚れのない指の先を使って、バッテリーコネクターを基板上のソケットから持ち上げて外します。

作業中、アクシデントでソケットと接触してしまい電源が誤って入らないように、コネクターを基板から少し曲げ、接触しない位置に固定します。

スパッジャーの先端や爪の先を使って、フロントパネルセンサーアセンブリのコネクターの接続を外します。

スパッジャーの先端や爪の先を使って、OLEDパネル用ケーブルコネクターの接続を外します。

スパッジャーの先端を使って、デジタイザのケーブルコネクターをソケットから引き上げて外します。

接着剤が外れるまでゆっくりとケーブルを持ち上げます。

ディスプレイアセンブリを取り外します。

Taptic Engineとスピーカーを固定しているブラケットから次の7本のネジを外します。

Y000 1.9 mm ネジー2本

Y000 1.2 mmネジー1本

Y000 1.6 mmネジー1本

2.4 mmプラスネジー1本

1.7 mmプラスネジー1本

1.5 mmプラスネジ−1本

バッテリーに1番近い端からブラケットを持ち上げます。完全に外さないでください。小さなフレックスケーブルによって接続されたままです。

ブラケットを作業の邪魔にならない位置で固定したまま、スパッジャーの先端を使って下に搭載されたフレックスケーブルの接続を外します。

ブラケットを取り出します。

スピーカーコネクタのカバーに留められた2.1 mm Y000ネジを外します。

スピーカーコネクタのカバーを取り出します。

スパッジャーの先端を使って、スピーカーコネクターの接続を外します。

スパッジャーをケース端付近のスピーカーの上部先端の下に差し込みます。

丁寧にスピーカー上部先端からこじ開けて、押し上げます。

スピーカーの両側を持ち、両端に向けて揺らしながらiPhoneの底に固定された接着剤を剥がします。

接着剤の付いたガスケットが外れるまで、スピーカーをiPhone底の角から引っ張りだします。

これでスピーカーが取り外せるようになりました。

ピンセットを使って筐体とスピーカーの古いガスケットを剥がして取り除いて下さい。

マイクロファイバークロスとイソプロピルアルコールを使って、残っているガスケットの接着剤の残骸を筐体とスピーカーから清掃して下さい。

新しいスピーカーガスケットを取り付ける前に 、スピーカーの底面に取り付けつ際の正しい向きを確認して下さい。ガスケットの大きい方の穴 がスピーカーグリルメッシュの周囲になるのが正しい向きです。

ガスケットについている大きくて透明な剥離紙を剥がしてから、ピンセットを使って慎重にガスケットをスピーカー底面の所定の位置に載せます。

指やスパッジャーを使ってガスケットを所定の位置にしっかり押し付けて、ガスケットをしっかり貼り付けます。

残っている剥離紙を剥がしてからスピーカーを所定の位置に取り付けます。この際にスピーカーコネクタを裏側に閉じ込めないようにして下さい。

Taptic Engineに固定された2.3 mmプラスネジを外します。

スパッジャーを使って、Taptic Engineのフレックスケーブルをソケットからまっすぐ引き上げて接続を外します。

Taptic Engineを取り出します。

各接着ストリップには黒色のプルタブが先端に付いています。このプルタブはバッテリーの両端に軽く接着剤で留められています。

最初の接着ストリップをバッテリーの下側から取り出します。

同じ手順で、残りの2本の接着タブについてもバッテリー下側の端から外します。

接着ストリップを上手く取り出すコツ：

バッテリーを下に抑えないでください。iPhoneの両側をしっかりと固定します。

ストリップを水平に引っ張り、シワが寄らないようご注意ください。

十分伸びきって外れるまで、時間をかけてゆっくりと引っ張ります。目安として、各ストリップを外すには約15~30秒かけて伸ばします。

ストリップがバッテリーの角で擦れてしまい切断しないよう、低い角度で引っ張ります。

ストリップがバッテリーの下でちぎれてしまい取り出せない場合は、次のストリップに作業を移行して下さい。それから下の追加手順に従ってください。

接着ストリップの3本のうち、外側のどちらかを掴み、ゆっくりとバッテリーからiPhoneの下側に向けて引っ張ります。

同じ強さでゆっくりと丁寧に引っ張ります。バッテリーとリアケースの間からストリップが抜け出るまで作業を続けてください。

先に取り出したストリップと反対側の取り出し作業に移ります。同じ手順を繰り返してください。中央の接着ストリップは最後に取り出します。

中央のストリップを取り出します。スピーカーのフレックスケーブルに引っ掛からないようご注意ください。

バッテリーセル上端にある最後のプルタブを剥がして分離させます。

最後の接着ストリップを引っ張り、取り出します。

4つの接着ストリップが全て取り出せたら、次の手順をスキップしてください。

アルコール溶液が接着剤を弱めるため、約1分待ちます。スパッジャーの平面側を使って、バッテリーをゆっくりと持ち上げます。

バッテリーの下に搭載されている、リボンケーブルもしくはワイヤレス充電コイルを破損しないようにご注意ください。

バッテリーの底で接着ストリップが切断してしまいリアケースに付いたままの場合はiOpener かヘアドライヤーを準備して、バッテリー裏のリアケースに直接熱をあててください。

iPhoneを裏返しにして、頑丈な糸(デンタルフロスや薄いギター弦など）をバッテリーの下にくぐらせます。

糸を布で包んで（あるいは手袋をはめて）指を保護します。

糸を左右に鋸を引くように、バッテリーの上から下まで接着剤を切り込みながらスライドします。接着剤が変形するのが遅いため、この作業には若干時間がかかります。忍耐してバッテリーを解放しましょう。バッテリーにダメージを与えたり変形させないようにご注意ください。

バッテリーの下端を掴み、iPhoneから取り出します。

バッテリーを接着してたら、接続を外して、デバイスの再組み立てを続行します。

スパッジャーの平らな面を使って、前面カメラパーツの3本のケーブルを外します。

ドットプロジェクター

前面カメラ

赤外線カメラ

スパッジャー(修理用の薄型ヘラ)を使って、カメラコネクタからＩＲカメラのケーブルの間をスライドさせ、ケースからケーブルをはがします。

これを前面カメラのケーブルに繰り返してください。

前面カメラパーツに付着する接着剤を柔らかくするために温めてください。

緩くなった前面カメラ一パーツを外してください。

コネクタに付いているケーブルを外してください。

WiFiアンテナコネクタ

広角カメラコネクタ

電源、ライト、上部マイクのコネクタ

望遠カメラコネクタ

ライトニングのフレキシブルケーブルコネクタ

無線充電コネクタ

携帯電波コネクタ

WiFiアンテナケーブルを外します（図を参照）

広角カメラのケーブルコネクタを外します。（図を参照してください）

電源、フラッシュライト、マイクのコネクタを外します。（画像を参照してください。）

望遠カメラコネクタを外します。（画像を参照してください。）

ライトニング端子のフレキシブルケーブルコネクタを外してください。

基板を外す際に邪魔にならないよう、90度垂直にケーブルを曲げてください。

無線充電コネクタ（ボタンコネクタも含む）を外します。（画像参照）

携帯電波コネクタを外します。（画像を参照してください。）

ケーブルを曲げて、ケースの外に外してください。（画像を参照してください。）

２つのプラスの取り付けネジをネジ穴から外します。

2.7mmプラスネジ（1つ）

2.1mmプラスネジ（1つ）

2.0mmプラスネジの土台ネジ穴を外しましょう。

土台の金属製ツメを外しましょう。

SIMカードを外した時、取り出し用のピンはフレームの外から内へ取り出しレバーを押すようになっています。ピンはフレーム内に戻す必要があり、基板を取り外す際に妨げになります。

先のとがったピンセットでSIMカード取り出しレバーをケース側にスライドさせます。

取り出しレバーが写真のように戻すことができたら、基板を取り出しの妨げにならないことがわかります。

基板パーツについては下側の基板が貫通する2本の支柱のようなものに取り付けられて上部の基板に固定されています。持ち上げる際はまっすぐ均等に基板だけを持つようにしましょう。

カメラブラケットを固定している次の長さのネジを2本外します。

2.3 mmネジー1本

2.0 mmネジー1本

ピンセットを使って、慎重に小さな金属製接地ブラケットを折り曲げます。壊れやすいフレックスケーブルに接続されているため、引き上げないでください。

バッテリーに一番近い端からカメラブラケットを持ち上げて、取り出します。

開口ツールや指の爪を使って、ソケットから2つのカメラコネクタをまっすぐ持ち上げて、接続を外します。

カメラモジュールの右下角の小サイズの切り欠きに対して、スパッジャーの先端を押し込みます。

iPhoneからカメラを慎重に持ち上げます。

背面カメラモジュールを取り外します。

セルラーアンテナをスクリーンの固定具に固定している、Y000の長さ1.2mmネジを外してください。

アンテナケーブルを本体ケース側面にある画面固定具のネジ穴と反対方向に曲げてください。アンテナケーブルをケース側面から曲げ、リテーナをケース側面に固定しているネジにアクセスできるようにします。

スクリーンの固定具を固定している、長さ1.5mmのプラスネジを3本外してください。

固定具を外します。

気圧ベントを固定している、長さ2.3mmのスタンドオフネジを外してください。

気圧ベントを外してください。

ライトニング端子を本体に固定している、長さ2.6mmのスタンドオフネジを2本外してください。

本体下部にある充電口とライトニング端子を固定している、長さ2.9mmプラスネジを2本外してください。

ヒートガン、ドライヤーもしくはiOpnerを使用して、フレキシブルケーブルをケースに付いている接着剤を柔らかくしてください。

ライトニング端子はスパッジャーを使って剥がしてください。

ライトニング端子パーツを引き上げ続けてください。（このとき部品を傷つけないように注意してください。）

ライトニング端子コネクタを取り外してください。

フレックスケーブルとケースを固定している接着剤を柔らかくするには、ホットエアガンやドライヤーで加熱するか、iOpenerでケース背面を加熱してください。

スパッジャーでケーブルを剥がします。

相互接続ケーブルを外します。

ドックコネクタの先端を剥がして、電源ボタンとスクリーンのリテイナーにアクセスするスペースを確保します。

ドックコネクタを曲げて、作業の邪魔にならない位置に固定します。

スクリーンの固定クリップを固定している2本のネジを外します。

2.1mm プラスネジー1本

1.9mm プラスネジー1本

スクリーンのリテイナーを外します。

電源ボタンを固定している、長さ2.0mmプラスネジを外します。

フレームからフレックスケーブルを剥がします。

フラッシュとマイクロフォンをスパッジャーでこじ開けます。

アセンブリを取り出します。

接地タブを固定している、長さ1.4mmプラスネジを外します。

接地タブを取り出します。

ボタンを固定している6本のネジを外します。

1.5mm プラスネジー2本

1.9mm プラスネジー2本

2.4 mm プラスネジー1本

1.7 mm プラスネジー1本

ケースの側面から呼び出し/サイレントスイッチを外します。

スパッジャーを使って、ケースの底面からフレックスケーブルを剥がします。

ボタンケーブルを剥がします。

ピンセットでケーブルを持ちながら、ケーブルとケースの間でスパッジャーを持ち上げてスライドさせます。

ワイヤレス充電コイルをはがす。

アセンブリを取り外す。

最初の接地タブを固定している1.4mmのプラスネジを外します。

接地タブを外す。

1.5 mmプラスネジ4本を外します。

1.1mmのY000ネジ2本を外します。

2つの接地タブを取り外します。

ケースの背面をiOpenerで加熱するか、またはWi-Fiアンテナをヒートガンやヘアドライヤーで加熱します。

スパッジャーを使ってWi-Fiアンテナをケースから剥がす。

Wi-Fiアンテナを取り外します。

背面カメラフレームにアンテナを固定している、長さ2.3mmプラスネジを外します。

ケースにアンテナを固定している、長さ1.5mmプラスネジを外します。

ケーブルの先端をケース背面のポストから持ち上げます。

スパッジャーを使って、カメラの筐体からケーブルを剥がします。

Bluetoothアンテナを外します。

左側のスクリーンリテイナーのクリップ2つを固定している1.5 mmプラスネジを4本外します。

2つのリテイナーを外します。

スイッチを左側に倒します。

スイッチの上部アームを先端の細いピンセットでつかみ、下にスライドさせてリテーナを取り除きます。

端を持ち上げて、反対側からスライドさせます。

ネジクリップを90度上に反転させます。

ピンセットでネジクリップの先端の一つを摘みます。

ボタンが外れるまで、クリップの先端をしっかりと引っ張ります。

ボタンからクリップをわずかに振り出します。

クリップを反対方向にスライドして戻し、もう一方の端を外します。

ネジクリップを外します。

音量アップ/ダウンボタンにも同じ作業を繰り返します。

リテーナの右側を20度ほどこじ開けます。

ボタンから離すようにリテーナをまっすぐ引き抜きます。

同じ作業を繰り返します。

ケースの外側からボタンがつかめない場合は、内側からピンを押し出します。

ボタンを外します。

残りのボタンにも同じ作業を繰り返します。

ケースは全てのパーツを完全に外した状態です。これで新しいケースに交換することができます。