はじめに
これまでに渡るSurface Laptopの分解は 大変厄介な作業の連続でした。しかし、Surface Laptop 3はこれまでと何かが大きく違うと、Microsoftはほのめかしました。それでも、このSurfaceを再び分解するべきでしょうか?それとも、ツールを片付けて、修理専門家に相談した方が良いでしょうか。あっ忘れていました、それが私たちでした。
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13.5インチ アルカンターラ Laptop 3 の分解ビデオも併せてご覧ください!
必要な工具と部品
ビデオの概要
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分解を始める前に、Surfaceレベルのスペックを見ていきましょう。
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15インチ PixelSenseディスプレイ、 2256 × 1504ピクセル解像度(201 ppi)
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AMD Ryzen 5 3580U モバイルプロセサ、Radeon Vega 9グラフィックス
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DDR4 RAM 8GB
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256 GB 換装可能なSSDストーレッジ
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720ピクセルフロントカメラ、Windows Helloでサインイン
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USB-C, USB-A, 3.5 mm ヘッドホンジャック、Surface Connectケーブル
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Wi-Fi 5 (802.11ac), Bluetooth 5.0
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今の所、Surface Laptop 3はとても見覚えのある外観ですが、Keynote発表以来、私たちはこの新モデルのファザード内部に仕込まれた変化に期待を膨らませてきました。
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そしてモノクロと言えば、この素晴らしいX線画像を(Creative Electron提供)ご覧ください。通常のラップトップ用パーツが全て確認できます。そして本体周辺に、初めて見る黒いバーが幾つかあります。これはマグネットでしょうか?
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底ケースのベント沿いに、通常の規定マークとモデル番号1873が表示されています。
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新15インチSurface Laptopは、13.5インチのモデルより背丈があります。より大きく、頑丈で、カスタムRyzenプロセッサが搭載されています。一方で、13.5インチモデルにあって、15インチモデルにはないものが1つだけあります。手が触れると心地よいアルカンターラ製シートです。
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2019年モデルの15インチMacBook Proと比べると、違いがよく分かります。Surface Laptopは若干厚く、ウェッジの形状です。両モデルにUSBポートが付いていますが、Surface はそのうち1本のUSB-CポートをUSB-Aポートに変更しました。
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Surface Laptop全モデルに言えますが、USBポート反対側にパワーと高速データ通信用のSurface Connectポートが搭載されています。
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便利で切断の心配がないマグネット製の充電ポートはAppleだけのものでしたが、Microsoftはこの製品に採用しています。
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この手順で使用する道具:Mako Driver Kit - 64 Precision Bits$39.95
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底ケースのゴム足を外す時、私たちの期待値はほぼゼロです。前回も同じ作業を試みましたが、これは痛みが伴う破壊的な分解の始まりでした。
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トルクスプラスネジが各ゴム足の下に隠れています。世界で一番頻度の高いネジ頭ではありませんが、私たちのMakoドライバーキットに対応できないものはありません。
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4本のトルクスプラスネジを外すと、開口ツールを上下ケースの隙間に差し込みます。そして…簡単に外れます! ここに接着剤が使用されていません!
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ショックから立ち直ったら、まず先に13.5インチのアルカンターラシートで覆われたSurface Laptopを開口しました。そして15インチも同じ結果です!
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簡単に、トップカバーアセンブリ全体が持ち上がります!魔法の瞬間です。安堵のため息をついて、トップカバーを切開するために準備したカッターを脇に置きます。
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ボーナスとして、カバーは十分なたるみを持たせたフレックケーブルで繋がっています。そしてケーブル先端のコネクタは、私たちがいつも破壊してしまうクリップオン ブラケットから、マグネットに変更されています。大変素晴らしいです。
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トップケースを裏返すと、見てください…マグネット。マグネットです! Keynoteのステージ上で、Panos氏(Microsoftの主任プロダクトオフィサー)が、これを簡単に引き離していたのも不思議ではありません。
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分解アップデート:ミステリアスなバッテリーアイコンに、ステータスインディケーター用LEDが付いています!ボードが通電すると電気が点灯するようです。バッテリーアイコンのピンをジャンプしてもライトは消灯しませんが、SSDを取り外すと消灯します…
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マグネット付きトップカバーアセンブリを外して最初に目に付くのが、換装可能なSSDです。私たちがMicrosoftのKeynote発表会を見ていなかったら、今頃椅子に座ったまま気絶していたことでしょう。
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1本のトルクスプラスネジで、M.2 2230 SSDを固定しています。換装やアップグレード、個人のプラバシー管理が、一般ユーザーでも可能になります。ちょっと待ってください、これは”ハードドライブはユーザーが取り外しできません”。(Microsoftウェブサイトより)
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2つのスピーカーがありますが、1つは自由に取り外しが可能で、もう1つはヒートシンクの下に閉じ込められています。
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頑丈なシールドを取り出す作業は、いつも面倒ですが、それでもこの解体はとても順調に進んでいます。ヒートシンクアセンブリは既に取り外しが終わり、これまでのところ、致命的なダメージがありません。
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この分解の進み具合は早いです。一度ここで立ち止まって、チップを確認しましょう。
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Microsoft Surfaceエディション AMD Ryzen 5 3580Uプロセッサ
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SKhynix H5AN8G6NCJR 8つの8 Gb DDR4 SDRAM—残念なことに、新モデルも半田付けされているためアップグレードができません—合計 8 GB
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NXP LPC54S001Jマイクロコントローラー
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Macronix MX25U1635EシリアルNORフラッシュメモリ
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Winbond 25Q128JW 128 Mbシリアルフラッシュメモリ
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Microsoft X904169 ディスプレイドライバーICと X904163ディスプレイドライバー IC
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Qualcomm QCA6174A Wi-Fi/Bluetooth SoC
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この手順で使用する道具:iFixit Adhesive Remover$19.99
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全体に渡る大幅なデザイン修正にも関わらず、Surface Laptop 3のバッテリーは大きな変更がされていないようです。ボード下に挟まれたコネクタがあるため、取り出し作業も相変わらず苦労を伴います。
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大量の接着剤溶剤を注入してこじ開け、最後に忍耐があれば、バッテリーは持ち上がります。ストレッチしてリリースするタイプの接着剤は使用されていません。そしてこのテープはとても頑丈で、相当な粘着力があります。
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このサイズはオリジナルのSurface Laptop(45.2 Wh)とSurface Pro6(45 Wh)に比べると僅かに増量しています。Apple製品と比べると、15インチMacBook Proは83.6 Whです。
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最後に残っているものは?数本のネジを外して、2つのシールドを取り出せば、マグネット付きのトップカバーからトラックパッドが持ち上がります。
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トラックパッド上に埋め込まれているのは、馴染みのあるシリコンです。NXP/Freescale MK22FN512 Kinetis MCUとSynaptics S9101Bタッチコントローラーです。
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トラックパッドを取り出せば、キーボードとトップカバーの交換が比較的簡単にできます。そしてこれは現在のMacBook Proモデルに比べると、比較にならないほど簡単です。
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未だにモジュールのヘッドホンジャックを含む、リアケースに残った最後のパーツを、メインボードの下から慎重に取り出します。
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追加事項:新モデルのSurface Connectケーブルのハーネスは、前回モデルのレインボーカラー絶縁ワイヤーから、黒いテープで覆われてより頑丈に束ねられているように見えます。良いですね!
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大きな驚きがあったSurface Laptopの分解はこれで終了です。
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見た目上では、Surface Laptopデザインとよく似ているため、この内側には修理できないものがあるのではと予想していました。ところが、第3世代のSurface Laptopは改善され、修理可能な路線へと方向転換しました。
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修理可能なデザインと、薄くてカッコ良いデザインは相反すると言う人たちもいますが、Microsoftはこの意見に背を向けて、ラップトップを1ミリたりとも厚くせず、嵩張るデバイスにもしませんでした。
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この新モデルは、依然としてパーフェクトとは言えませんが、Microsoftがこの路線を突き進んでいけば、彼らのラップトップモデルの未来は明るいでしょう。このモデルには、大変巧妙で修理を配慮したデザインが加えられています。
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リペアビリティを確認しましょう。
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- 前モデルより加えられた大幅な改良による巧妙なデザインのおかげで、開口方法は簡単です。
- M.2 SSDはモジュールで、簡単にアクセスできます。
- トルクスプラスネジは比較的特殊なドライバーが必要です。急を要する場合、iFixit標準トルクス用ドライバーでも対応できます。
- ディスプレイへのアクセスが優先されていますが、(高価な)完全ユニットと交換しなければなりません。そしてサブコンポーネントはモジュールではありません。
- 多くのコンポーネントがモジュールである一方、複雑な多層構造が修理を難しくしています。
- バッテリーが消耗した時、頑丈に接着剤で固定されたバッテリーの取り外しは大変難しいでしょう。
まとめ
リペアビリティのスコア


(10点が最も修理しやすい指標です)
以下の翻訳者の皆さんにお礼を申し上げます:
100%
これらの翻訳者の方々は世界を修理する私たちのサポートをしてくれています。 あなたも貢献してみませんか?
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21 件のコメント
Seems like they had the space to work with in there to make this use higher wattage parts. As it stands, it’s effectively a 15W ultrabook tier APU in a 15” housing, with the main (and possibly only) benefit for the larger size being the larger screen itself, instead of something like the XPS 15 or MBP 15 etc that use the larger size for higher TDP chips.
I wonder if it’s easy to find ssd in 2230 form factor in market. I can’t even find it in my country. Also, does it support NVMe protocol?
I couldn’t find any on Newegg.com or Amazon.com. Google shopping turned up a few; but most if not all look like OEM parts. Anandtech’s predicting m.2 2230 and a new sdcard sized form factor (intended to compete against soldiered eMMC) are going to be common in next generation compact laptops; but right now it looks like it’s going to be slim pickings.
It is not too hard (easy) to find the 2230 ssd:
-OEM: WD SN520, Toshiba BG3, SK Hynix BC501, all are 2230
-Toshiba RC100 2242, WD SN500 2280 -> just cut the ssd. The board is longer than 30mm but contains nothing.
Duy Thai -
Honestly, this thing is absolutely disgusting in its waste of internal volume. So many missed opportunities. They could have *at least* done what Apple does with available space and filled it up with speakers.