はじめに
この修理ガイドを参照して、iPhone 15 Pro Maxのバッテリーを交換します。
iPhoneのバッテリーは、最大500回の充電サイクル、つまりおよそ18~24カ月間、容量の80%を保つと評価されています。iPhoneの充電回数が増えたり、動作が遅くなったりしたら、バッテリーの交換時期かもしれません。
この修理を完了するには、交換用のスクリーン接着剤が必要です。新しいバッテリーに接着剤が付属していない場合は、交換用の接着剤も必要です。
バッテリーが膨張している場合は、適切に処分してくだい。
注意:Appleのパーツペアリングの制限により、iOS 17.6以前を使用している場合、交換部品に関する警告が表示され、バッテリーヘルスのデータにアクセスできなくなりますが、交換したバッテリーは正常に機能します。iOS 18以降を使用している場合、Appleの修理アシスタントを使用してApple純正バッテリーをキャリブレーション(調整)することができます。
必要な工具と部品
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iPhoneから全てのケーブルを抜いて下さい。
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サイドボタンといずれかの音量ボタンを、スライダが表示されるまで同時に押さえたままにしてから、「電源オフ」スライダをドラッグします。
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スクリーンや背面ガラスにヒビが入っている場合は、粘着性のラッピングフィルムや梱包用テープなどをガラス面に貼ることで、作業中の破損による怪我を防ぎ分解作業を楽に進められます。
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青いハンドルを後方に引き、リバースクランプのアームのロックを解除します。
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背面ガラスが上に向くように配置して、片方の吸盤を背面ガラスに、もう片方の吸盤をスクリーンに当てます。ブルーのアームはデバイス右端にスライドさせます。吸盤の中心を下端付近に合わせます。
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小さなボックスなどをデバイスの下に乗せて、デバイスがクランプのアームに挟まれた状態で水平になるように支えます。
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カップをぎゅっと握って吸引力を作る。
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青いハンドルを後方に引き、アームをロックします。
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ハンドルを時計回りに360度回転させ、カップが両側をストレッチするまで回し続けます。
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カップが両側に伸びるにつれて、互いの上下の位置が合っていることを確認します。ずれてしまう場合は、クランプを取り外してテープを貼ることで、うまくカップが装着するようにしてください。
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iPhoneの下端に沿って、ドライヤーもしくはヒートガンを使って、スクリーンの下端を加熱してください。スクリーンに指先を当てると少し熱く感じて、長く触れない程度まで温めます。
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1分ほど待つと、スクリーンとフレームの間に粘着剤が剥がれ、隙間ができます。
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隙間にオープニングピックを挿入します。
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吸盤カップ上の小さなプルタブを使って引っ張り、リバースクランプを外します。
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次の2つの手順をスキップします。
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スクリーンの下端に吸引ハンドルを装着します。
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一定の強い力でハンドルを引き上げ、スクリーンとフレームの間に隙間を作ります。
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出来た隙間にオープニングピックの先端を差し込みます。
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スクリーンとデバイスを接続している2本のデリケートなケーブルがあります。1つはアクションボタンのすぐ上、もう1つは左端中央付近です。
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デバイス周辺には複数のバネ接点があります。この接点が曲がらないよう、これらの位置にピックをインストラクション以上に深く差し込まないよう、特に注意してください。
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スクリーンの右下隅から電源ボタンに向かってピックをスライドさせ、スクリーンを固定しているクリップで固く止まるのを感じるまでスライドさせる。
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平らな縁がスクリーンの下に来るようにピックを回転させる。
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最初のピックをスクリーン右下コーナーに向けてスライドしながら戻します。
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2枚目のピックをスクリーン右上コーナー周辺にスライドさせて、接着剤を剥がします。
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接着剤の再装着を防ぐため、これらのピックは差し込んだ状態のままにしておきます。
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この手順で使用する道具:FixMat$36.95
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Y000トライポイントドライバーを使って、基板カバーを固定している6本のネジを外します。
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長さ2.1 mmネジー1本
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長さ1.5 mmネジー5本
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この手順で使用する道具:Tweezers$4.99
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ピンセットまたは指を使ってロジックボードのカバーをつかみ、デバイスの底面に向かってスライドさせ、センサーケーブルを取り除きます。
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カバーを外します。
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Taptic Engineとラウドスピーカーの間のわずかな隙間の下にに、オープニングピックを差し込みます。
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ピックをデバイス左端に向かってスライドさせ、Taptic Engineからテープを切り離します。
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この手順で使用する道具:Tweezers$4.99
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接地クリップを固定している2本のネジを外します。
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長さ1.2 mm #000 プラスネジー1本
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長さ1.9 mm Y000 トライポイントネジー1本
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接地クリップをピンセットで外します。
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この手順で使用する道具:Standoff Screwdriver for iPhones$5.49
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Taptic Engineを固定している2本のネジを外します。
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長さ2.9 mm #000 プラスネジー1本
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長さ3.8 mm スタンドオフネジー1本
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Taptic Engineの左端とフレームの間に、スパッダーの平らな端を差し込みます。
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Taptic Engineを指でつかめるまでこじ開けます。
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Taptic Engineを取り出します。
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この手順で使用する道具:Tweezers$4.99
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オープニングピックの先端を使い、接着剤プルタブの先端をバッテリーの角から身長に剥がします。
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先が鋭利でないピンセットでプルタブの端を摘み、バッテリーの端から完全に引き抜きます。
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他の二つのプルタブについても同じ手順を繰り返します。
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プルタブの1本をバッテリーの下から引き抜き、指で握れるまで取り出すか、ツールの先端に巻きつけます。
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フレームの端を押さえてデバイスを固定させます。バッテリー自体を触らないでください。
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他の部品に引っ掛けないように、慎重にゆっくりと、均等に、低い角度でストリップを引きぬきます。
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ストリップがバッテリーの下から完全に外れるまで、引っ張り、ストリップが長くなれば、バッテリー近くで持ち直したり、ツールに巻きつけながら作業を続けます。
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他の2本のストリップについても、この手順を繰り返します。
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上部ストリップが残っている場合は、デバイスの上端の下に衝立を差し込んでください。
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デバイス下部のストリップのどちらかが残っている場合は、携帯電話の左端(音量ボタンのある側)をつい立てます。
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スポイトまたは注射器を使って、高濃度のイソプロピルアルコール(90%以上)をバッテリーの端の高い部分に数滴垂らします。
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イソプロピルアルコールがバッテリーの下に流れ込み、接着剤が柔らかくなるまで1分間待ちます。
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この手順で使用する道具:Plastic Cards$2.99
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プラスチックカードの短い端を、バッテリーの左端とフレームの間に差し込みます。
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バッテリーの接着剤が完全に剥がれるまで、バッテリーをゆっくりとこじ開けます。
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この手順で使用する道具:Stretch Release Battery Adhesive$3.99
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バッテリーを外します。
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イソプロピルアルコールと糸くずの出ない布またはマイクロファイバークロスでフレームを綺麗に拭いてください。
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接着剤を塗布する前に、新しいバッテリーを一時的に再接続し、所定の位置に正しくはまるか、ケーブルがロジックボードのソケットに届くか確認します。作業に戻る前に、バッテリーの接続を外します。
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この修理ガイドを参照して、新しいストレッチリリースの接着ストリップをバッテリーに貼り付けてください。
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ストレッチリリースの接着剤がない場合は、薄い両面テープで固定します。
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デバイスを再組立する際は、これらのインストラクションを逆の順番に従って作業を進めてください。
修理後、交換部品によってはiOS 18以降で利用可能になったAppleの修理アシスタント を使ってキャリブレーション(補正)できる場合があります。デバイスをアップデートし、「設定」→「一般」→「情報」→「部品とサービスの履歴」、「再起動して修理を完了」をタップし、スクリーンの指示に従います。
パフォーマンスの最適化のために、この修理ガイドを完了した後、新しくインストールしたバッテリーのキャリブレーションを行なってください。
e-wasteを処理する場合は、認可済みリサイクルセンターR2を通じて廃棄してください。
修理が上手く進みませんか?トラブルシュートのヘルプには、iPhone 15 Pro Maxのアンサーコミュニティを参照してください。
デバイスを再組立する際は、これらのインストラクションを逆の順番に従って作業を進めてください。
修理後、交換部品によってはiOS 18以降で利用可能になったAppleの修理アシスタント を使ってキャリブレーション(補正)できる場合があります。デバイスをアップデートし、「設定」→「一般」→「情報」→「部品とサービスの履歴」、「再起動して修理を完了」をタップし、スクリーンの指示に従います。
パフォーマンスの最適化のために、この修理ガイドを完了した後、新しくインストールしたバッテリーのキャリブレーションを行なってください。
e-wasteを処理する場合は、認可済みリサイクルセンターR2を通じて廃棄してください。
修理が上手く進みませんか?トラブルシュートのヘルプには、iPhone 15 Pro Maxのアンサーコミュニティを参照してください。
17 の人々がこのガイドを完成させました。
以下の翻訳者の皆さんにお礼を申し上げます:
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2 件のコメント
@cashewclay The Apple self service manual says it needs a system configuration after installing a battery, I'm assuming this would set up the battery health feature? They provide instructions on how to perform a system configuration. Same goes for replacing the display and other components. I think it would only work for Apple genuine parts, but would be interesting to try with 3rd party too.
You're right that Apple's tool restores some functionality, like battery health. Unfortunately, they've woven in a verification step, checking that you have exactly the right battery that they sent to you. Using a third-party battery, or even the wrong "genuine" Apple battery, will cause the system configuration to reject the replacement. This is subject to change, and may only be accurate as of the time this guide was published.