はじめに
新Apple TVの分解は、実に4年ぶりです。4年をテックタイムに換算すると、遥か昔のことです。もしくはあなたが、Apple TVで人気のテッドラッソで出てくる(たった10秒のメモリを持つ)金魚だったら、もっと遠い過去の話でしょう。でもこれは不満ではありません。この最新スクエア型ストリームデバイスは、どれほどの耐久性があり、前モデル同様のリペアビリティを獲得しているのか、分解ツールを取り出して確認しましょう。
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必要な工具と部品
ビデオの概要
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アンボックス(開封)は抜きにして、最初のジレンマに遭遇します。どちらを先に開けましょうか?黒いボックスか…
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64ビットアーキテクチャ搭載A12 Bionicチップ, 4KおよびHDRストリーミング
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カラーバランスとThreadサポート
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HDMI 2.1, Ethernet, 802.11ax WiFi 6と Bluetooth 5.0
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… それともツールバーのボックスか… (別名 次世代のSiriリモート):
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Touch操作対応のClickpad、サイドにSiriボタン
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テレビの操作性を向上させる電源ボタンとミュートボタンがアップデート
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Bluetooth 5.0, IRトランスミッター、充電用Lightningコネクタ
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まず最初に両方のエクステリアを見て、どちらを先に分解するか決めましょう。
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ボックスは見慣れた形状ですが、新しいリモコンは…これもよく知っているものです。2012年のApple TV 第3世代のSiri Remoteを思い出します。
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Apple、こんな事、気にする必要はありませんー金魚になるのが無難です。
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このデバイスには、Appleのモデル番号が付番されています。ブラックボックスにはA2169、シルバースティックはA2540です。
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Ethernetジャック内側に隠されたサービスポートがあるのではないかと思っていた方には、残念なお知らせです。Apple TV 4Kには、電源、HDMI、Ethernet用の3つのポートしかありません。(フロント側にプラスチックの隙間から赤外線センサーが覗いていますが、これについては後ほど詳細に説明します)
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どちらを先に分解するか決める前に、X線画像のエキスパートであるCreative Electronからの分解レポートが届きました。
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X線はRemoteのアルミケースを難なく通過します。これを見れば、どこからツールを忍ばせて行けば良いか判断できます。
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トルクスドライバーを数本使えば、ロジックボードが取り出せて、ボード上部のチップが詳細に確認できます。
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Micron D9VZV LPDDR4Xを搭載したApple A12 Bionic SoCー2018年時代のiPhoneに搭載されていたものと同じチップです。
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Apple APL1091 338S00673 パワーマネージメント IC
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Broadcom BCM57762A0KMLGギガビットイーサーネットコントローラー
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Alpha & OmegaセミコンダクタAONE36196 MOSFET
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T245 MrHP Crystal Oscillator
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Lattice Semiconductor iCE5LP4K iCE フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)
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Macronix MX25U8035F 8 Mbシリアル NOR フラッシュメモリ
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裏側のチップ情報です。
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Megachips Technologies (旧Megachips) MCDP2920A4 DisplayPort 1.4 to HDMI 2.0コンバーター
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SK Hynix H230E8126AD0 M1TPPC64HA2 (おそらく32 GBストレージ)
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Murata 339S00763 Wi-Fi/Bluetoothモジュール
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Lattice Semiconductor SiL9437CNUCオーディオリターンチャンネルレシーバー/トランスミッター
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ON Semiconductor LC89091JA デジタルオーディオインターフェースレシーバー
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赤外線レシーバー
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Nordic Semiconductor nRF52833Bluetooth 5.2 SoC w/ NFC and Zigbee
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チップIC認識はまだ続きます。
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Skyworks SKY66404-11 2.4 GHz Zigbee/Thread/Bluetoothフロントエンドモジュール (FEM) (おそらく)
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Dialog Semiconductor SLG46621 ミックスシグナルアレイ
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Texas Instruments CD3255 パワーモニター (おそらく)
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Texas Instruments INA213 電流センス・アンプ
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ON Semiconductor LMV331SQ3T2G シングルコンパレータ
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ON Semiconductor FPF2495C 過電圧・過電流ロードスイッチ
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ON Semiconductor FPF2498BUCX ロードスイッチ
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IC認識のボーナスラウンド、パート2です。
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Renesas PWM DC/DCコントローラー
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Texas Instruments TPS62130B 降圧型コンバータ
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Texas Instruments TPS715A01 80 mA / adj. LDOレギュレーター
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Diodes Incorporated 74LVC2G07FW5-7デュアルバッファー
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Diodes Incorporated 74LVC1G07FW5-7シングルバッファー
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Diodes Incorporated 74LVC2G04FW5-7 デュアルインバーター
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Diodes Incorporated 74LVC1G04FW5-7 シングルインバーター
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電源基板は、放熱のために重厚なメタルボディの下に埋まっています。導電性のポストとモジュール式のC7ソケットは従来と同じです。
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さらにチップのIDを識別できました。
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Diodes Incorporated (旧Lite-On) ABS20MH ブリッジレクティファイヤー
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Infineon IPD65R1K4C6 NチャンネルMOSFET
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NXP セミコンダクター TEA1833LTS スイッチモード電源コントローラー
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ブラックボックスの分解は終了ですが、もう一つ残っています。
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次はiPhoneを開口する方法で作業を始めます。アルミケース下部端からP2ペンタローブネジを2本外します。
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また、円状形のクリックパッドを取り出せば、リモコンのメインボードを簡単に外すことができます。
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しかしiPod miniユーザーであった方は、記憶にあるかもしれませんが、内部を前面に押し出すと、すべてのボタンの位置がずれてしまいます。これは一体どうなっているのでしょうか?
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よく見ると、Apple TVのアルミ製リモコンが初登場した2010年当時のように、すべてのボタンが飛び出します。
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そして何かを発見しました。
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この先に進むには、Siriの小さなサイドボタンが作業の邪魔にならないように動かさなければなりません。そのままの位置にあると、電源ボタンが邪魔をして分解作業を妨げます。
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あらかじめ電源ボタンを外しておくと、Siriボタンを後ろ側にスライドさせるだけで内部を取り出せるかもしれません。Appleが作業の手順を公開してくれると助かりますが、今は自分達で解決するしかありません。
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煩わしさはともかく、接着剤で固められたものと比べると、作業は随分としやすいです。
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この手順で使用する道具:Minnow Driver Kit$14.95
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Minnow Driver Kitがあれば残っているパーツも簡単に取り出せます。
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このバッテリーと充電ポートの組み合わせは、第4世代のリモコンと同じ様に、ZIFコネクタを介してメインボード裏側に接続されています。
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パワーセルの容量は1.52Wh (3.81Vで398mAh)で、前モデル第4世代の1.55Wh(410mAh)よりもわずかに減少しています。
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少なくともバッテリーは、スマートフォンやタブレットに比べて充電サイクルの回数が少ないため、長持ちする可能性があります。故障したり、適温外の環境下に置かれない限り、少なくとも数年間は使用できるはずです。
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以下の翻訳者の皆さんにお礼を申し上げます:
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14 件のコメント
Yes, still 3 GB RAM.