はじめに
このガイドを参照して、iPad Pro (12.9インチ、第2世代)の消耗したバッテリー交換をしましょう。バッテリーを取り外すためには、ロジックボードを取り外し、邪魔にならない場所に置いておく必要があります。
この iPadのバッテリーは、大きな粘着パッドで固定されています。そのため、接着剤を残さず きれいに取り外すには、高濃度なイソプロピルアルコール又は iFixit接着剤リムーバーを少し多めに使用してください。
安全上のため、デバイスを分解する前にバッテリー残量を25%以下まで放電してください。これにより、修理中に誤ってバッテリーを損傷した場合、危険な熱現象が発生するリスクを軽減することができます。バッテリーが膨張している場合は、適切な処理を行ってください。
このガイドはWi-Fiモデルのために書かれたものです。もしセルラーモデルを持っているのであれば、別の分解作業が必要となります(このガイドには書かれていません)。
デバイスを組み立てるときには、交換用接着剤が必要となります。
必要な工具と部品
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この手順で使用する道具:Safety Glasses$3.19
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ディスプレイに大きいヒビが入っている場合は、透明な梱包用テープをスクリーン全体に貼り付けて吸盤がしっかりと張り付くようにして下さい。代わりに、非常に強力な粘着テープを吸盤の代わりに使うこともできます。どちらもうまくいかなかった場合は、非常に強力な接着剤で吸盤を割れたスクリーンに接着する方法があります。
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以下のガイドの手順通りに作業が進むように努力して下さい。しかし、一度ガラスが割れてしまった場合、作業の進行と並行して割れが広がることが多いです。その場合は、金属製のこじ開け用工具を使って残ったガラスの破片を掻き出す必要があるでしょう。
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接着剤を剥がす際は、以下の点に注意して下さい。
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iPadの長い辺の接着剤は4mmの幅があります。それ以上深く工具を差しまないで下さい。ディスプレイパネルを破損する恐れがあります。
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iPadの短い辺の接着剤は2mmの幅があります。それ以上工具を差し込まないで下さい。
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ホームボタンと充電ポート付近の接着を剥がす際は十分に注意して下さい。フレックスケーブルを破損する恐れがあります。
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フロントカメラ付近の接着を剥がす際は十分に注意して下さい。カメラを破損したりレンズを汚す恐れがあります。
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この手順で使用する道具:Anti-Clamp$24.95
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青色のハンドルを吸盤の反対側に引っ張って、リバースクランプのアームのロックを解除して下さい。
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iPadの下に支えになるようなものを置いて、吸盤の間に水平になるようにして下さい。
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吸盤をiPadの左端の中央付近に移動させて下さい。片方が表側、もう片方が裏側に来るようにして下さい。
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リバースクランプの下側が動かないように押さえてから、上からしっかり押し付けて上側の吸盤を張り付けて下さい。
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スクリーンが熱くて触れない程度に温まったら、ハンドル付き吸盤をiPadのスクリーンの左端に張り付けます。場所はSmart Connectorポートの真上で、できるだけ端に近い場所に張り付けて下さい。
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iPadの角が浮き上がらないように押さえながら、スクリーンを引っ張り上げてから力を抜くことを繰り返して、接着を弱めて下さい。作業を続けるうちに接着面に小さな隙間ができるはずです。
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小さな隙間が開いたら、オープニングピックの先端を差し込んで下さい。
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iOpenerでiPadの左下の角付近を2分以上温めて下さい。温める場所はオープニングピックの刺さっている位置からホームボタンまでです。
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接着剤が柔らかくなったら、隙間のオープニングピックのすぐ横に別のオープニングピックかハルバードスパッジャーを差し込んで下さい。
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オープニングピックやハルバードスパッジャーを使ってiPadの左下の角に沿って接着を剥がして下さい。剥がすのが難しくなったら、角付近を温め直してからやり直して下さい。
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iOpenerを使って、iPadの左上の角付近を2分以上温めます。温める範囲は最初のオープニングピックからフロントカメラの間です。
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別のオープニングピックかハルバードスパッジャーを使って、iPadの左上の角に沿って動かして接着を剥がしていきます。
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iOpenerを使って、iPadの上辺を2分以上温めます。
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別のオープニングピックかハルバードスパッジャーを使って、iPadの上辺に沿って動かして接着を剥がしていきます。作業はフロントカメラの手前で止めて下さい。
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iOpenerを使って、iPadの上辺を2分以上温めます。
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別のオープニングピックかハルバードスパッジャーをフロントカメラの少し先(右側)に差し込みます。
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接着剥離用の工具を使って、上辺の残りの部分の裏側にある接着を剥がしていきます。
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温めたiOpenerを使ってスクリーンの右辺を5分以上温めて、スクリーンの裏の接着を柔らかくします。
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別のオープニングピックかハルバードスパッジャーを使って、iPadの右辺に沿って動かして接着を剥がしていきます。
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別のオープニングピックを右辺の中央付近の裏に差し込んで、剥がした接着がまたくっついてしまうのを防ぎます。
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iOpenerを使って、iPadの下辺を2分以上温めます。
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別のオープニングピックかハルバードスパッジャーをiPadの右下の角の裏に差し込みます。
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差し込んだ工具を使ってiPadの下辺に沿って動かして接着を剥がしていきます。作業はホームボタンの手前12mm程度の場所で止めて下さい。
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別のオープニングピックをホームボタンのすぐ手前(右側)のスクリーンの裏に差し込んで、剥がした接着がまたくっついてしまうのを防ぎます。
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別のオープニングピックかハルバードスパッジャーの先端を使って、ホームボタンのすぐ下の接着を剥がしていきます。
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オープニングピックかハルバードスパッジャーをホームボタンを超えてすぐの場所(左側)に差し込みます。
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差し込んだ工具を使ってiPadの下辺の残りの部分の裏側にある接着を剥がしていきます。
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この時点で、スクリーンの接着はほとんど剥がれているはずです。まだ接着されている部分があったらオープニングピックを使って慎重に剥がして、スクリーンの接着を完全に剥がして下さい。
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スクリーンの上辺を持ち上げてスクリーン全体をフロントカメラの方にずらすと、iPadの内部部品を扱うことができます。
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マスキングテープを使ってスクリーンの下辺を筐体に固定することで、スクリーンが滑って動いてしまうのを防ぐことができます。
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マスキングテープを長く切り出してから、片方の端をスクリーンの上端に貼って下さい。テープの先をスクリーンの端に沿って折り曲げて、テープをしっかりと貼り付けて下さい。
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マスキングテープの反対側の端をiPadの筐体の下端に貼り付けて、スクリーンが開いた状態で固定されるようにして下さい。テープをしっかり筐体に貼り付けて下さい。
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プラスドライバーを使ってロジックボードの電磁shールドを固定しているネジ合計6本を外します。
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2.4mmのネジ 2本
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1.2mmのネジ 4本
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ロジックボードの電磁シールドをiPadの上辺に一番近い端から持ち上げていきます。
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電磁シールドをロジックボードから持ち上げて剥がします。
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ロジックボードの電磁シールドを取り外します。
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プラスドライバーを使って、ディスプレイコネクタのブラケットを固定している合計4本のネジを外します。
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1.2mmのネジ 2本
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2.4mmのネジ 2本
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プラスドライバーを使って、上部ブラケットを固定している8本のネジを外します。
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長さ2.2 mmネジー4本
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長さ1.2 mmネジー2本
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長さ2.4 mmネジー2本
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スパッジャーの先を左上の同軸コネクタの下に滑らせます。
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まっすぐ上にこじると、左上の同軸ケーブルが外れます。
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同軸ケーブルを注意深く上に曲げ、ロジックボードを解放します。
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スピーカーとヘッドフォンジャックのケー ブルを外すには、スパッジャーを使って、コネクターをソケットから 真っ直ぐ上に引き抜きます。
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ケーブルを注意深く上に曲げ、ロジックボードを外します。
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スパッジャーの先端を右上の同軸コネクタの下に滑らせます。
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まっすぐ上にこじ開けると、右上の同軸ケーブルが外れます。
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同軸ケーブルを注意深く上に曲げ、ロジックボードを解放します。
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センサーと音量ボタンのケーブルは、コネクター をソケットからまっすぐ上にこじると外れます。
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ケーブルを注意深く上に曲げ、ロジックボードを外します。
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SIMカードリーダーケーブルをZIFコネクターからピンセットで注意深く引き抜いて外します。
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SIMカードリーダーケーブルを注意深く上に折り曲げ、ロジックボードを解放します。
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ロジックボードの下端にある上部アンテナケーブルの下にピンセットを入れ、メタルコネクターにぴったりと装着させます。
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上部アンテナケーブルをロジックボードから真上に持ち上げて外します。
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下側のアンテナケーブルも同じ手順を繰り返します。
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ピンセットを使って、右アンテナケーブルコネクタをフレームからゆっくりと持ち上げます。
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指またはピンセットを使って右アンテナケーブルを持ち上げ、iPadフレームから剥がします。
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ケーブルを無理に引っ張らないでください。ケーブルが固着していると感じたら、加熱したiOpenerを再度当てて、粘着剤をさらに柔らかくします。
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スマートコネクターケーブルを外すには、ス パッジャーを使ってコネクターをソケットからまっすぐ引き抜きます。
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スマートコネクターケーブルを注意深く上方に折り曲げ、バッテリーを解放します。
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温めたiOpenerをデバイス背面のロジックボードがある場所に乗せて、その裏にある接着剤を柔らかくします。iOpenerは少なくとも2分以上乗せたままにして下さい。
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この手順で使用する道具:Tesa 61395 Tape$5.99
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このiPadのバッテリーは、4枚の大きな両面テープで固定されています。
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iPadを傾けてから、数滴の高濃度(90%以上)のイソプロピルアルコールを、左下バッテリーセルのiPadの中央寄りと下側の辺の端に沿って塗布します。
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そのまま2分ほど待って、イソプロピルアルコールが接着剤を柔らかくするのを待ちます。
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上記の手順を繰り返して、左上バッテリーセルを筐体から外します。
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高濃度(90%以上)のイソプロピルアルコールを塗布してバッテリーの接着を柔らかくします。
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プラスチックカードを左上バッテリーセルの裏側に差し込んで、バッテリーセルを筐体から外します。
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バッテリーを持ち上げた際に筐体に接着されている場所がある場合は、プラスチックカードを使って接着されている部分を剥がして、バッテリーの左半分が筐体から完全に外れている状態にして下さい。
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プラスチックカードをバッテリー左半分の中央に置いて、再接着されるのを防いで下さい。
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iPadを傾けてから、数滴の高濃度(90%以上)のイソプロピルアルコールを、右上バッテリーセルのiPadの中央寄りと上側の辺の端に沿って塗布します。
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そのまま2分ほど待って、イソプロピルアルコールが接着剤を柔らかくするのを待ちます。
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上記の手順を繰り返して、右下バッテリーセルを筐体から外します。
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高濃度(90%以上)のイソプロピルアルコールを塗布してバッテリーの接着を柔らかくします。
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プラスチックカードを右下バッテリーセルの裏側に差し込んで、バッテリーセルを筐体から外します。
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iPadの筐体に残っている両面テープの破片を全て剥がして下さい。イソプロピルアルコールとスパッジャーを使って、両面テープを削ぎ落として下さい。それで取れない両面テープは無塵布で拭き取って下さい。
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iPadにイソプロピルアルコールが残ってしまった場合は、注意して拭き取るか乾燥するまで待って下さい。
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もし可能ならば、部品を接着剤で固定する前に、デバイスの電源をつけて正常に動作しているか確認してください。
デバイスを再度組み立てるときは、インストラクションと逆の手順で組み立てましょう。
組み立てる際に、イソプロピルアルコール(濃度90%未満)で接着する面を洗浄した後、新しい接着剤をつけてください。
より良いパフォーマンスのために、組み立て終わったらバッテリーのキャリブレーション(校正)をしてください。
そして、修理で出てきた電子廃棄物はリサイクルセンターに持って行って、正しくリサイクルしましょう。
もし可能ならば、部品を接着剤で固定する前に、デバイスの電源をつけて正常に動作しているか確認してください。
デバイスを再度組み立てるときは、インストラクションと逆の手順で組み立てましょう。
組み立てる際に、イソプロピルアルコール(濃度90%未満)で接着する面を洗浄した後、新しい接着剤をつけてください。
より良いパフォーマンスのために、組み立て終わったらバッテリーのキャリブレーション(校正)をしてください。
そして、修理で出てきた電子廃棄物はリサイクルセンターに持って行って、正しくリサイクルしましょう。
8 の人々がこのガイドを完成させました。
以下の翻訳者の皆さんにお礼を申し上げます:
100%
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2 件のコメント
Perfect guidance with excellent photos.
- Meiner Meinung nach ist dieses Modell kein 2nd-Generation-Modell, nur WIFI oder nicht.
Habe gestern mein A1670/WIFI-Modell geöffnet, sieht leicht anders aus.
- Vorsicht beim Lösen des Akkus, NICHT den Spudger benutzen oder ähnliches. Die Alu-Haut der Rückseite ist derart dünn, das der Spudger irreparable Spuren hinterlässt, die von außen sehr hässlich sind.
- Einen Heißluftfön kann ich auch nicht (mehr) empfehlen. Apple scheint da immer stärkere Kleber zu verwenden. Der schmale Grat bis zur Beschädigung des Displays ist hier schon kaum mehr vorhanden. Beste Ergebnisse habe ich tatsächlich mit Klebstoffentferner-Spray erreicht. Mit ausgeschnittenen und durchsichtigen, ca.0,4 bis 0,6 mm starken Plastikverpackungen, kann man hier schon nach 30 Min. das Spray schrittweise einarbeiten.
- Die empfohlene Entladung von 25% reicht meiner Meinung nach hier nicht aus. Bei diesen mächtigen Akkus würde ich komplett entladen.
Sie sind extrem flach aufgebaut, dadurch extrem große Gefahr einen Kurzschluss zu verursachen.