Nintendo Switchの分解に必要なドライバーについて
背面パネルのネジを外すためのY00ドライバーと、上部・下部・側面及びキックスタンドウェル内のネジを外すためのJIS000ドライバーかiFixit製のPH000ドライバー、合計2本が必要になります。どのネジがどの場所にあるかについては、iFixitガイドのNintendo Switch標準モデルのページ・Switch有機ELモデルのペー ジ・Switch Liteのページで確認してくだい。
トライポイント(Y00)ネジを回す際は十分に注意して下さい。このネジは回す際にドライバーがねじ頭から外れやすくなっています。ネジ頭を潰してしまいやすいので、できるだけきれいにネジを外すためにiFixitのドライバーの使用方法ガイドに従って作業を行いましょう。
標準モデルおよび有機ELモデルのSwitchに関しては、ネジを全て外してしまえば、爪や接着剤に煩わされることなく背面パネルを外すことができます。Switch Liteの背面パネルには固定用の爪があるので、こじ開けるために若干の追加手順が必要です。
トライウィング型とトライポイント型(Y型)の違いについて
ここまでY型の溝があるネジを「トライポイント」("tri-point"、直訳すると「3先端」)型と呼んできましたが、Amazonやその他ネット上で「トライウィング」("tri-wing"、同じく「3枚羽根)型と呼ばれているのをよく目にするかと思います。実物のトライウィング型ネジには3本の「羽根」のように見える直線状の溝が3本あり、ネジ頭の中心に小さな三角形の凹みがあります。溝は中心からずれた位置に彫られているので、3本の溝はネジ頭の中心で交わりません。
トライウィングネジの例 | トライポイントネジの溝形状模式図 |
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日本産業規格(JIS)ネジとフィリップス(PH)ネジの違いについて
(日本工業規格では?と思った方へ:2019年に日本語名称が変更になっています。詳しくはこちらをご覧ください。)
Ninitendo Switchの外側と内側のネジを外すためには、JIS000ドライバーかiFixit製PH000ドライバーが必要になります。任天堂がSwitchに使っているのはJISネジですが、上述のドライバーがない場合には通常のフィリップス規格のねじ回しでも代用可能です。ただし、その場合はネジ頭を潰さないように十分注意して作業して下さい。
JISネジ | フィリップス(PH)ネジ |
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- JIS(日本産業規格)ネジは締める力が強すぎてもドライバーがネジ頭から外れる仕組みになっておらず、また溝の交差部には90度の角があります。
- フィリップス(PH)ネジはフィリップスネジ用ドライバーで回した際、締める力が強すぎるとドライバーがネジ頭から外れるようになっています。この仕組みにより、ネジやドライバーやドライバービットが破損するのを防いでいます。
JISネジとフィリップスネジにはこのような違いがあるにも関わらず、iFixit製PH000ドライバーでJIS000ネジを回しても破損することはないはずです。というのも、iFixit製PH000ドライバーはJIS000ネジも扱えるように設計されているからです。
(日本語版補足:上記のJISネジに関する記述は、Switchなどに使われるようなごく小径のネジに関してのみ該当します。より太いネジについては、JIS規格においてもフィリップス型(もしくはポジドライブ型)が採用されています。詳しくは該当のJIS規格(JIS B 1012)を参照して下さい。)
Joy-Conの分解に必要なドライバーについて
Joy-Conを分解する場合には、外側のネジを外すためにY00ドライバーが、内側のネジを外すためにPH00ドライバーが必要になります。
Nintendo Switchを修理したり改良するために必要な、ドライバー以外の道具について
開口ピック
開口ピックはSwitch LiteやJoy-Conをこじ開けるのに欠かせません。Switch本体のスクリーンやバッテリーを固定している接着剤を剥がすのにも使います。
ピンセット
先の細い精密ピンセットは、Joy-Con内部のZIFコネクタのロックとロック解除や、microSDカードリーダーのようなSwitch本体内部の小さい部品を扱う時などに重宝します。
スパッジャー
用途の広い道具で、ケーブルや、Switch本体やJoy-Con内部のバッテリーのようなその他の部品を安全に外すために最適です。違う感触の道具が必要な場合は、iFixitの開口ツールを使ってもよいでしょう。
iOpener
iOpenerは密閉された保温袋で、Switchの筐体にスクリーンを固定している接着剤を安全に柔らかくするために、電子レンジで温めて使う道具です。
ハンドル付き吸盤
スクリーンを交換するにはハンドル付き吸盤が必要になります。この道具でディスプレイと筐体の間に隙間を作り、開口ピックで接着剤を剥がす作業ができるようにします。
接着剤リムーバー
接着剤リムーバーもしくは高濃度(90%以上)のイソプロピルアルコールを使って、バッテリーを固定している接着剤を柔らかくします。
プラスチックカード
プラスチックカードと開口ピックを使って、バッテリーを交換する際にバッテリーを固定している接着剤を剥がし、バッテリーを取り出します。
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