PS4の3代目バージョンの登場です。とするとPS4 3と言うべきでしょうか？いずれにせよスペック情報の詳細です。

8-core AMD "Jaguar" X86-64 CPU, clocked at 2.1 GHz (1.6 GHz以上)

4.2 TFLOPS AMD Radeon-based graphics

8 GB GDDR5 RAM + 1 GB DRAM

1 TB 取り外し可能でアップグレードが可能なハードドライブ

802.11 a/b/g/n/ac, Ethernet, and Bluetooth 4.0 (LE)

Blu-ray × 6 CAV, DVD × 8 CAV

ハンバーガーがビッグマックと出会います。ProバージョンはSlimバージョンに比べると1つレイヤー増えました。それに全体的にとても大きくなりました。

電源

HDMI 2.0

PlayStation外付けポート

S/PDIF 光デジタルオーディオ出力端子

USB 3.0

Ethernet

まだ侵入したことのない領土を探検する際はマップが必要です。

私たちの親友である Creative Electronに力を借り、マップ代わりになるX線画像を入手しました。

この3段重ねデザインは、以前分解した”初代”PlayStation4と比べると若干異なります。が、私たちの分解エンジニアの手を止める程ではありません。すぐさまコンソールカバーを裏返して、最初のパネルを外して、その内側にあるものをを取り出していきましょう！

標準型#0プラスネジ1本外せば、ハードドライブの交換ができます。そう、これが欲しかったんです。

オリジナルのPlayStation 3も同様

…そして Slimも

…そしてSuper Slimも

…オリジナルのPlayStation 4とPlayStation 4Slimも上と同じ。

幾つかのプラスネジに遭遇した後、2.5インチのHGST HTS541010A9E680ハードドライブを、キャディの拘束【en:caddy shackles】から解放します。

PlayStationチームがProがSATA IIIをサポートしていると自慢していたのに対して、この本体に装着されているハードドライブは3.0 Gb/s (SATA II)のようです。

それとも？幾つかのオンライン情報によると、このハードディスクドライブは実際は6.0 Gb/s HDDとなっています。いずれにせよ、5400RPMでこのプラッタのドライブはどうあってもSATA III の速さには至らないし、2013年のドライブとそっくりです。

予想通り、「このステッカーを取ると保証対象外です」というステッカーを剥がさないといけないようです。

追い打ちをかけるように、その下に隠されたセキュリティ付きトルクスねじに出くわしました。侵入を防ぐために特別にデザインされているようです。

幸いなことに、どんなねじ頭で抵抗しようとも私たちの64 Bit Driver Kitで対応できないものはありません。ケースをぱかっと開けると、大きなメタル製のシールドを取り外せます。

残念なことに、ここまでしたのに、見えるのはマザーボードの裏側だけです。

このデバイスを裏返して、少し力を入れてこじ開けると、反対側のパネルがはずれました。でも「保証対象外です」のステッカーは見当たりません！

でも悲しいことに、このパネルは私たちが探し続けていたパネルではありません。電源装置を引っ張り出してみましたが、特に何もありません。

ファンは取り外しできませんが、このままでクリーニングはできそうです。そのため、このエリアは開けても保証に影響しないのでしょう。

上部パネルが取り外せたら、次に電源装置ユニット（PSU）に注目してみましょう。

そして、誰もが知りたい質問です。このコンソールはオリジナルのサイズと比べると、どうしてこんなに大きくなったのでしょうか？

CPU裏のシールド層の下に、別のコンソールにも搭載されていたものとよく似たX字型の固定ブラケットが出てきました。

そのすぐ下に、ヒートシンクの固定ブラケットから基板の背面を保護している、まるでピザサーバーの電化製品バージョンのように見えるプラスチックとメタルカバーをこじ開けます。

マザーボードを持ち上げると、追加のサーマルマネージメントが現れます。ハイライトは巨大な銅のヒートシンクと、マザーボードに搭載された6つのチップ専用パッドです。

ではマザーボード表側を詳しく見ていきましょう

SCEI (Sony Computer Entertainment, Inc.) CXD90044G SoC (AMD "Jaguar" コア と AMD Radeon GPUから構成)

Panasonic MN864729 HDMI トランスミッター

Samsung K4B4G0846E-BYK0 512 MB DDR3 SDRAM

Sony/Renesas R9J04G011FP1 I/O コントローラー(おそらく)

Infineon (旧International Rectifier) IR35218 PWMコントローラー

Fairchild Semiconductor FDMF6840C 50 A パワーステージ

Cypress CYUSB3312 USB 3.0 ハブコントローラ

続いて裏側も確認します。

8 x Samsung K4G80325FB-HC28 8 Gb GDDR5 (1 GB × 8 = 8 GB)

Sony J20H091 ワイヤレス通信モジュール(Marvell Avastar 88W8897が積層)

SCEI (Sony Computer Entertainment, Inc.) CXD90036G I/Oコントローラー(おそらく)

Samsung K4B4G0846E-HC28 512 MB DDR3 RAM

Rohm BD7764MUVモーターコントローラー

Rohm BD9685 同期降圧型スイッチングレギュレータ

IC識別は続きます:

Sony A02-C0L2セキュアマイクロコントローラー (おそらく)

Macronix MX25L25635FZ2I-10G 256 MB シリアルフラッシュメモリ

ON Semiconductor CAT24C128WI−GT3 128 KBシリアル EEPROM メモリ

Richtek RT5069A パワーマネージメント

Texas Instruments TLV62090 3 降圧コンバータ

Richtek RT8237F 同期式降圧PWMコントローラ

Texas Instruments SN74AUC2G66 2チャンネルSPSTアナログスイッチ

ファンと光学ドライブはほとんど見えているのに、下側にねじ止めされていて、巨大なヒートパイプアセンブリが保守しています。しかし、我々は恐れません。

大きなダメージを与えないようにしながらヒートパイプを取出し、回転して空気を吐き出すそいつへたどり着きましょう。

このNidec製ファンは2.1A 12V、25.2Wとなっています。つまり、エクストラPSUの電力がここに集まるということです…

光学ドライブを、クレーンゲームのように取り外します。

同じようにいくつかを掴んでは(ねじも外して)、このデバイスを開いてみると、そこにあったものは、

たくさんのバネ

ブレ防止機能付きのレンズアセンブリ

あとかわいい歯車たち

光学ドライブのレーザーピックアップアセンブリの高解像度写真はこちらです。

コンプレッサーを少し吹き付けて、ピックアップを動かしてみます。反応がとても良く、スキッププロテクションもきちんと機能してくれそうです。

しっかりとこじ開けて、PS4 3段重ねの中段を取り外します。ただのプラスチックフレームだと判明したので、すぐさまこれを取り外し、最後に残されたコンポーネントを点検します。

このLEDライトガイドは左側の基板のLEDから光を受けます。そして、2つの右側の基板上に付けられた機械式スイッチ用のボタンカバーとしての機能もあります。

PlayStation4 Proが、きれいに分解できました。

そして愛する皆さんのために用意した、PS4 ProコントローラのX線画像もお楽しみください。