はじめに
Second Edition? Smallish Edition? Stimulus Edition(給付金エディション)? この新モデルの”SE”は何を意味するのか分かりませんが、ミステリーなしのiPhone分解はありえません。この2020 iPhoneSEは、約45000円という価値以上のスマートフォンです。新 SEの外側は、心も踊る昔ながらの姿ですが、内側はとびきり最先端という噂です。私たちがお支払いを済ませたので、ラッキーな皆さんはこれをフォローさえすれば新SEの分解を楽しめます。それではAppleの…最新の…iPhoneを分解しましょう。
他にも貰える無料のものは?というご質問にお応えして、iPhone SEの分解ウォールペーパーを無料公開しています。ぜひご利用ください。
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必要な工具と部品
ビデオの概要
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お財布に優しい、人気のiPhone SE 改良モデルがついに登場しました。”パーツの寄せ集め”と言われていますが、そうあることを願います!まずスペックからも、確認できます。
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A13 Bionic SoC、第3世代のNeural EngineーiPhone 11/Pro/Max 搭載のものと同じです。
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4.7インチ Retina HDディスプレイ、1334 × 750ピクセル解像度 (326 ppi)、True Tone、広色域ディスプレイ (P3)ーiPhone 8搭載のものと同じです。
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12 MP広角カメラ、ƒ/1.8絞り値、7 MPフロントカメラ ƒ/2.2絞り値ー噂されていた通り、iPhone 8もしくはXRのどちらかから持ってきたのでしょう。
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ギガビット級LTE、2x2 MIMOと802.11ax Wi‑Fi 6、2x2 MIMO + Bluetooth 5.0 + NFCーここでもiPhone 11 搭載のものと同じです。
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ホームボタンに内蔵された第2世代Touch ID指紋認証センサー ーこれもiPhone 8 搭載のものと同じです。
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IP67防水防塵性能ーどのiPhoneから受け継いだか特定できませんが、この価格にして高い防水機能を備えているのは、嬉しい驚きです。
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デバイスを解体する(車を購入する)前に、まずはタイヤを蹴って強度をチェックしなければなりません。幸いにも、今回の新モデルはMac Pro専用キャスターのように700ドルはしません。
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その車輪を分解テーブルまで動かしますが、始めにSE (画像右)のX線検査をします。私たちの友人であるCreative Electronが初代 SE (左)とiPhone 8 (中央)も合わせて撮影してくれました。
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私たちが予想していたものは、新ギガビット級LTE(MIMO)と/もしくはWi-Fi 6 機能が加わったことによるアンテナのレイアウト変更です。iPhone XSとXを比べると、フレームデザインが変更されていて、顕著に違いが分かります。SEと8はそれほど明確な違いがありません。
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私たちのSEと8の互換性テストでは、Taptic Engineとメインスピーカーは交換可能であることが分かりました。
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バッテリーに作業を移します。容量はiPhone 8と同じで6.96Whです。初代SEのバッテリー容量6.21Whからわずかに増加しましたが、(はるかに大型の)11の容量11.9Whと比べるととても小さいです。
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3D Touchが取り去られたiPhone 11 Proシリーズのディスプレイは若干薄く、バッテリーは少し厚みが加わりました。iPhone SEも同様に3D Touchが搭載されていませんが、バッテリーのサイズは変わりません。一体これは、どういうことでしょうか?
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答え: おそらくこれは、コスト削減によるもので、約45000円という低価格が実現したのでしょう。
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別の答え: Appleは私たちの記憶から3D Touchの存在を消したいのでしょう。でも私たちは忘れることはありません。
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残念なのは、バッテリーのサイズと容量は同じですが、コネクタに変更が加えられています。つまり、バッテリーは、他のパーツと違って互換性がありません。
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メインカメラを取り出します。これは一体どのモデルから来たのでしょう?噂の半分は iPhone 8から、そして他の噂ではXRから、さらに別の噂では他のモデルからと言っています。これだけ諸説があるとどうしようもないので、定番通り並べて確認しましょう。
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左: iPhone SE、中央: iPhone 8、右: iPhone XR
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確実に言えることは、SEのイメージセンサーは物理的にXRのセンサーと比べて小さいということです。おそらく、iPhone 8のセンサーで、A13プロセッサの画像処理を使っているようです。
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追記: 私たちの互換性テストの結果、iPhone 8 のカメラは SE上でも通常通り稼働します。逆も同様です。
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隔離された中でスマートフォンを修理しなければならない場合、手元に置けるものがたった一つだけあるとすれば、何を用意しますか?
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”Pro Tech Toolkit”と答えてくれた方は、2m以上離れて、空中ハイタッチをしましょう!
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iPhoneの分解では、時々小さな基板を見つけます。例えばこのボードです!
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訂正ーボードは2つあります。SEに搭載された最速のA13チップですが、誰かがアクシデントで上下逆に入れてしまったように見えます…。このボードには他に何が搭載されているか点検を始めましょう。
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Secondary Elements(さらにチップ)もあります。
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東芝 TSB4226LF23417WNA11948 フラッシュストーレッジ
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Apple APL1092パワーマネージメント IC
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USI 339S00648 WiFi/Bluetooth SoC
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Broadcom 59358A81UB56タッチコントローラー
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Apple/Cirrus Logic 338S00295/CS35L26 オーディオアンプ
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Apple/Cirrus Logic 338S00248/CS42L75 オーディオコディック
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Texas Instruments SN2501 USB 充電コントローラー
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3D Touch機能のないディスプレイに話を戻します。ディスプレイが僅かに、しかし測定可能な程度薄くなっているだろうと予想していました。ところがバッテリーの厚さは全く同じです。iPhone 8のディスプレイ(左)と SE (右)のものは、非常によく似ています。実は、同じものでしょうか?
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しかし待ってください!通常、3D Touchスクリーン背面にチップが搭載されています。6Sの分解にあるように、このチップは平行板コンデンサーを稼働するものです。iPhone SE (画像右)のディスプレイにチップは見当たりませんが、チップを搭載すると思われる空のスペースがあります。
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そしてコンデンサーのレイヤーは付いているでしょうか?確認のためレイヤーを剥がしてみます。
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結果: 3D Touch はありません。
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プラスの話をすると、両モデルのディスプレイは、機能的には交換可能です!ハードウェアの違いを考えるとこれは驚きです。8のディスプレイはSEでも使用できます。逆も同様です。
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2017年の古き良き時代に戻れる楽しい分解でした。この新モデルはノスタルジアな余韻に浸れることだらけです!
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iPhone 8との互換性パーツの全リストはこちらのブログポスト(英語)をご覧ください。
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Appleが様々な旧モデルのパーツを寄せ集めて、フランケンシュタインのようにこの新モデルを作り上げたことはとても面白いです。交換用パーツは手に入れやすいはずです。そして現存の製造ラインを再利用するので、結果として廃棄物を削減できます。
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Appleは最新A13 Bionic チップを新SEに搭載する必要はありませんでした。しかし彼らは搭載することを選びました。その恩恵で、このモデルは今後何年間にも渡って使用されるでしょう。
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今回、クイズに答えて全問正解すると、買い過ぎたエクストラのiPhone SE(北米モデル)が当たるキャンペーンを行いました。当選者にこの分解済みデバイスを送らないように…気をつけましょう。
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- もっとも交換頻度の高いコンポーネントであるディスプレイとバッテリーへのアクセスは、適切なツールと知識があれば簡単です。
- ほとんどのコンポーネントがモジュールで個別でパーツ交換が可能です。iPhone 8と互換性のあるコンポーネントが多く含まれています。
- IP67(防水防塵性能)により修理は複雑になりますが、難易度の高い液体ダメージによる修理の可能性は低くなります。
- 全体的に修理しやすい構造ですが、多くの修理作業には、4種類のドライバーが必要です。
- 脆いガラス製背面は、交換作業に適していません。
まとめ
リペアビリティのスコア


(10点が最も修理しやすい指標です)
以下の翻訳者の皆さんにお礼を申し上げます:
100%
これらの翻訳者の方々は世界を修理する私たちのサポートをしてくれています。 あなたも貢献してみませんか?
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34 件のコメント
Yeah. iPhone 7 ones as well, I think.
Have you done it?
Definitely looks closest to identical to the iPhone 8 camera sensor, and the XR sensor is definitely ruled out at this point. Wonder if the optics are any changed, or if it’s just straight up the iPhone 8 camera with the A13 enhancing images with smart HDR 2.
I wouldn’t think so, I would like to imagine that they already spent a good amount of time tweaking the sensor before it went in the iPhone 8 and further tweaking the same platform would be mostly wasted time. My guess is they are just using the A13 chip to provide any improvements. That is just a guess though, will probably have to just wait for someone to swap the sensor into an 8 and see if there are any noticeable improvements.