はじめに
MacBookProラインナップは、いたってシンプルになりました…でも本当にそうでしょうか?13インチモデルは二種類ありますが、両者を区別するのは至難です。唯一の手がかりはポートの数です。Appleは、 エントリーレベルのモデルに、TouchBarを搭載させたのでしょうか。それともこれは、高額なTouch Barモデルから様々な機能を取り除いたTouch Barモデル廉価版なのでしょうか?あるいは、全く新しいものを作ったのでしょうか?さあ分解して、何が出てくるか見てみましょう。
このMacBookPro 13インチ (2X Thunderbolt) 2019の分解ビデオを、日本語字幕付きでご覧いただくことができます。YouTubeアカウントにログインして、画面右下の“設定“から“字幕“をクリックし、日本語字幕を選択してください。
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必要な工具と部品
ビデオの概要
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まず先に、このモデルに搭載された新しいラインナップを見ていきましょう。
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IPSテクノロジー搭載13.3インチ(対角)LEDバックライトRetinaディスプレイ、2,560 x 1,600ピクセル標準解像度、227ppi、P3対応
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1.4GHz クアッドコアインテルCore i5 (Turbo Boost使用時最大3.9GHz) Intel Iris Plus Graphics 645搭載
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8GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ オプション:16GBメモリに変更可能
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128GB, 256GB, 512GB, 1TB, 2TBのPCleベースのSSD
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充電とディスプレイ接続、Thunderbolt, 第二世代USB3.1に対応した2つのThunderbolt3(USB-Cと形状は同じ)
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Apple T2カスタムプロセッサー
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ポツンと一人ぼっちで居ても、私たちはヘッドフォンジャックの復活を嬉んでいます。("Pro"なのに、2つのポートとヘッドフォンジャックだけなんて、少なすぎだと思いませんか?)
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開口方法はおなじみのものです。一握りのペンタローブネジとクリップを取り外すと、MacBookProの内部が見えてきます。すると…驚くべきことに、前モデルの内部と非常によく似ているようです。
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新しい58.2Whのバッテリー容量は、前モデルに搭載されていた54.5Wh バッテリーをわずかに超えています。Touch BarやTouch IDセンサ、T2チップを搭載している上に、このバッテリーで前モデルと同じ10時間の稼働時間を実現しているのです。
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この新モデルは、より高額な13インチモデルのバッテリー容量58.0Whをも超えています。より多くのコアとTDP13を搭載した、電力の消耗が激しいモデルだからです。
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この手順で使用する道具:Manta Driver Kit - 112 Bit Driver Kit$69.95
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Touch IDセンサー用のスペースを、Touch Barの隣に確保するため、Appleは排気口の左のヒートパイプを若干短くしたようです。1枚目の画像で、2016年の"前モデル"(上側)と今年のモデル(下側)を見比べてください。
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これは懸念すべきでしょうか?これまでの超薄型"Pro"ラップトップモデルでは、冷却機能は若干なおざり気味でした。今年のプロセッサに搭載された15WのTDPは、2016年に搭載されていたプロセッサと大して変わりません。
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私たちはMantaドライバーキットの助けを借りて、バッテリーコネクターからパンケーキネジを取り外し、電源供給を断ちました。
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2016年モデルでモジュラー構造のSSDがあった場所からシールを剥がしました。ここには、半田付けされたシールドしかありません。残念ですが、驚きはしません。MacBook Proラインで唯一アップグレード可能だった最後のコンポーネントの一つが消え去りました。
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ファンと反対側に位置するスピーカーも、2016年の前モデルと比べて縮小したようです。
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Appleのオーディオエンジニアたちは、魔法使いです。とは言え、小型化したスピーカーで、前モデルと同じ音質を維持できるのか、私たちは疑心暗鬼です。
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数本のトルクネジだけで、スピーカーが固定されています。他の多種モデルのように、接着剤が使用されていません。ということは、簡単に交換ができます。
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このモデュラー式Thunderboltブレークアウトボードは、アップグレードに最適です。前モデルのボードは、ロジックボードに半田付けされていました。この新しい設定(コンフィギュレーション)は、現在のProラインアップの主流に沿っています。
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先に進むと、私たちはもう一つ別のモジュラー式パーツを見つけました。これは、ヘッドホンジャックのモジュールで、ヘッドフォンジャック、マイクとTouchIDコネクターが含まれていて、高価なロジックボードを取り出さずに、交換が簡単にできます。
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ロジックボードを持ち上げて、何が隠れているか見てみましょう。
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Intel CoreSREZ2 i5-8257U プロセッサー
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Apple APL1027 339S00604 T2 プロセッサー
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2つのSamsung K4E6E304EC-EGCG 2 GB LPDDR3 RAM (この面の合計が4GB)
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Toshiba TSB 42260 F1473 TWNA1 1914 64 GB フラッシュストレージ
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Intel JHL7540Thunderbolt 3コントローラー
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338S00466-A0 (おそらくApple PMIC)
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反対側にも、さらにチップが埋もれています。
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NXP 80V18 secure NFC モジュール
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Texas Instruments CD3217B12 と TPS51980B (おそらく電源制御装置)
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2つのSamsung K4E6E304EC-EGCG 2 GB LPDDR3 RAM (こちらの面に4 GB, つまり全体で8 GB)
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Toshiba TSB 42260 F1473 TWNA1 1914 64 GBフラッシュストレージ(全体で128GB)
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Cirrus Logic CS42L83A オーディオコーデック
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Intersil 95828A HRTZ X915HKBと9240H1 8905FD
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村田製作所 1SA 339S00616 SS9521026 Bluetooth/Wi-Fiモジュール
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- トラックパッドはバッテリーを外す必要がなく、取り外すことができます。
- 修理に対抗するかのように、Apple独自のペンタローブネジが使用されています。
- バッテリーアセンブリは、依然としてケースにしっかりと接着されており、消耗パーツの交換が複雑です。
- 半田付けされたRAMの結果、アップグレードと寿命が制限されます。
- SSDは交換ができません。しかし、前モデルのドライブはApple独自のものだったため、専門業者でしか対応できませんでした。修理目的の一般ユーザーにとって、半田付けされても、結果は大して変わりません。
まとめ
リペアビリティのスコア
(10点が最も修理しやすい指標です)
以下の翻訳者の皆さんにお礼を申し上げます:
100%
これらの翻訳者の方々は世界を修理する私たちのサポートをしてくれています。 あなたも貢献してみませんか?
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39 件のコメント
I love how professional these breakdowns have become over the years!
SSD chips do go bad over time; most vendors recommend total replacement after 240 gigabytes of overwrites per gigabyte of chip. Soldering down the SSD flash chips means these machines need Ball Grid Array rework when reconditioned for resale after lease return. Apple will be doing that rework, so we can maybe assume the ticklish microsurgery doesn't phase them?
Why solder them down in the first place? Because of the T2 chip. T2 is very…possessive of SSD memory.
But apple is not gonna do the repair beyond the warranty, so I don't believe it's a consolation that apple would do that repair when I buy computers to last me a decade. You seem even a bit optimistic about this.
QuincyMB -
I’m very curious about SSD failures over time. Are there are any stats out there? I’m talking about the high quality NAND used in the likes of Apple SSDs and not USB/SD-card failures.
biscuit -
Ya no. Nearly every consumer grade SSD comes with a 5 year warranty (or ~150 TBW per 250 GB). An SSD will last for decades without issue or loss of space. Modern SSDs eclipse traditional HDDs and even those these days can last a good chunk of time (my NAS is purring and it’s HDDs are about 6 years old).
When you say “most vendors” I’m sure you meant to say no one. People have long been crunching theoretical usage patterns in most general consumer usage against SSDs and have figured they’ll last something like 15 years, give or take. Obviously it depends on your usage pattern, but if you wrote 20 GB per day, every day for the life of drive, you’ll hit the manufacturers estimates in ~ 20 years (150 TBW per 250 GB). And that’s the bottom end. So at the bare minimum, with even aggressive usage (45GB a day), you’re likely going to see 10 years, easy. That’s if the drive dies right at 150 TBW/250GB, which is pretty %#*@ unlikely.
Tiem -