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Galaxy S22の分解: Appleに追いつくためには熱対策が必須です。

Galaxy S22 / S22 Ultra両モデルの平行分解ビデオは、出来立てホヤホヤですが、今日一日は読書をして過ごしたいあなたにぴったりのブログも公開しました!それだけでなく、高解像度画像やちょっとした豆知識にも触れることができます。また、下の分解ビデオでは、iFixitの分解チームがパーツに解体していく様子をリアルタイムで見ることができます。

以下の文章は、上記ビデオの撮影台本から引用したもので、ビデオの台詞と完全に一致していないことがあります。また、このビデオは日本語字幕付きです。画面右下の設定より日本語字幕をクリックしてください。

Galaxyシリーズがついにバトンタッチ、いや、Sペンを渡し、Ultraシリーズが人気のNoteの後を継ぐことになりました。Noteと同じフォームファクターで、過去のUltraと同じ機能を持つというのは、古い話を繰り返しているだけなのでしょうか?そうではありません。水面下では常に何かが起きているのです。

X線画像からの点検

Creative Electron提供のX線画像のおかげで、このデバイスを開口することなく、内部を眺めることができます。このモデル内部は前モデルのものと非常によく似ています。ただし振動モーターはどこにあるでしょうか?どうやら大掛かりなデザイン変更が施され、デバイスの反対側に移動したように見えます。これは調べてみる価値がありそうです。

デバイス内部を開いてみましょう

しっかりと接着面を温めて、吸盤ハンドルで持ち上げ、接着剤を切開すれば…いつものように…いや、失敗です。S21モデルの素晴らしいプラスチック製リアケースのトライアルは継続されなかったようです。代わりに、Samsungは新モデルに脆いガラス製リアケースを復活させました。加えて巨大なカメラバンプがあるせいで、熱分散マットの上でデバイスが均等に温まりません。

以前、Samsungは高額な治具を使用してデバイスを開口していましたが、今は低温に温めたジェルパックの使用を勧めています。対応はフランス語のみですが。接着剤はとても頑丈で、開くまでにかなりの時間がかかりますが、実際には修理しやすいデザインへと改良されています。フランスで導入された修理しやすさを表示するリペアビリティインデックス は、Samsungを修理できないダークサイドから修理しやすさへと強制的に転換させたようです!

リアパネル下には標準のコイルとカバーがあり、プラスネジを外せば取り出せます。次に内部の違いを比べてみます。UltraモデルにはSペン用のコネクタが付いていて、非常に頑丈なカメラが搭載されています。

美しさはペリスコープの中にあります 

数本のケーブルを外して、マザーボードを持ち上げると、ボードにリアカメラがまだ繋がったままの状態です。

S22モデルも素晴らしいのですが、標準のカメラトリオ:50MP広角カメラ、12MP超広角カメラと3倍ズームの10MP望遠カメラが搭載されています。一方、Ultraのカメラは大幅なアップグレードが見られます。広角カメラは108MPという巨大センサーが搭載され、さらにペリスコープレンズ付きの10MP望遠カメラが付いてきます。

SamsungはS20 Ultraシリーズでペリスコープレンズを初めて導入しました。そして100倍ズームを実現するためにソフトウェアとレンズテクノロジーを賢く連動させています。光学的に安定したプリズムを使い、ライトは直角に曲がり、何枚にも重ねられた望遠レンズを通して撮影します。グリーンのレーザードットが、非常に小さいプリズムに反射された後、イメージセンサーの上で動いているのが分かるはずです。  

10倍の光学ズームを実現するために様々なエンジニアリングが施されています。Samsungが採用しているその他のカメラ機能は、クロップとピクセルビニング技術(複数ピクセルを結合させて受光面積を増やす手法)や最大100倍の標準デジタルズームがあります。

シリコン星群のギャラクシー

マザーボードに戻ります。ここにある大量の熱管理用質材を剥がして、私たちのリフローステーションを使えば、このボードを簡単に解体できます。 

主なチップはSnapdragon 8 Gen1 SoCを含めて、”たった” 8GBのRAMが搭載されています。私たちは12GBモデルを注文しませんでした。

さらにチップ情報を見たいですか?iFixitコミュニティのメンバーが既にこの基板を顕微鏡で点検して、搭載されたチップのIDを識別してくれました。下の概要にS22 UltraのチップIDリンクがありますのでご覧ください。そして S22通常モデルのチップID 情報も公開しています。

バッテリーに行く前に、小さなドーターボードに手を伸ばしてみます。先に相互接続ケーブルを数本外して、ボードを持ち上げます。

この小さなボードはSIMリーダー、充電ポートとメインマイクロフォンを稼働させています。

多分、これらのバッテリーは予想とは違うはずです

このバッテリーの取り外しは、プルタブを使えば簡単に取り出せます…というのは冗談で、バッテリーを取り出すには、イソプロピルアルコールを注入し、吸盤カップで力いっぱい持ち上げます。その上に忍耐力が求められます。 

S22のバッテリー容量は13.92Whで、一方、Ultraの容量は18.83Whです。

Appleを追いかけながら、他の方法を模索して

デバイスの下側を点検すると、イヤピーススピーカーが出てきます。いや、ちょっと待ってください。振動モーターは一体どうなったのでしょうか?そこで取り出したパーツに戻り、下側のスピーカーを調べてみます。そこで上部スピーカーと比べて4つの接続ポイントがあることを確認しました。

The backs of the Samsung S22 Ultra speakers showing the four contacts in the lower speaker and the two on the earpiece speaker.
リニアバイブレーター内蔵の下部スピーカー(上)とイヤースピーカー(下)

このことから、SamsungはiPhoneとは違って内部スペースを犠牲にすることなく、iPhoneと同じ頑丈なタプティックエンジンを実現しようとしていることが分かります。この新しい方向性が、従来の物足りないハプティック(触覚)反応を、より力強いものへと変えていくかもしれません。この振動モーターの感想をぜひ教えてください。私たちの振動モーターは…もう元には戻らないようです。

次に、長い冬眠からSペンを起こします。(ああ、なんて可愛いのでしょう) 10年間にわたる検証の結果、Note シリーズはSamsungのメインフラッグシップにふさわしい立ち位置を取ったようです。

ブラックミラー

苦労したリアパネルの取り外し作業の後、120HzリフレッシュレートのAMOLEDディスプレイを取り外します。

タイトな継ぎ目と非常に頑丈な接着剤のためにディスプレイ取り外しはとても困難ですが、少なくともレイヤーを剥離することは免れました。ひと安心です!幸いにも、この作業は破損したディスプレイを交換する時だけ必要です。

ヒートアップするプロセッサレース

グラファイトを剥がすと、新冷却システムのステンレス スティール製ベイパーチャンバー全体を確認できます。

通常のヒートパイプと同様に、ベイパーチャンバーはS22に搭載されたSnapdragon SoCなどから放熱される高エネルギー源を拡散させることができます。ステンレススチールは、このベイパーチャンバーをより頑強に、より効率を高めまることができます。そしてなんと0.4mmという薄さです。

よく見てください。この内部には沢山の熱拡散デザインが施されています。大きなグラファイトテープ、大量の放熱グリスに加えてこの頑丈なベイパーチャンバーです。Samsungは Appleのチップ に追いつくためには熱対策をしっかりとしなければならないと認識していました。プロセッサが速度をあげるほど多くの熱が放出され、より効率的に拡散できなければどこかへ熱を逃がさなければなりません。私たちの意見では、このモデルをわずか数ミリ厚みを持たせるだけで熱拡散の効率が上がるはずです。熱拡散スペースが増えれば増えるほど効率は高まり、バッテリー下にストレッチリリースタイプの接着剤を入れるスペースも作れます。これこそWin-Winです!

リペアビリティ

Galaxy Sラインの分解には大きな変化はありませんでした。 Galaxy S22S22 Ultra両モデルのリペアビリティスコア10点満点中3点です。

  • 使用されているネジは標準プラスネジであることが唯一のプラスポイントで、バッテリーの交換は依然として難易度が高く使用年数が限定されてしまいます。そして全てのパーツの交換には、頑丈な接着剤との格闘は避けられません。また、Samsungは両モデルの修理マニュアルを提供していません。
A graphic showing a dial with ten notches from red to green, the needle is at 3, and the graphic displays a yellow three to the right.

*このブログはMidoriDoiによって翻訳されました。