- MacBookの液体によるダメージは簡単に修復できません。 わずかな液体侵入でも、多くのツールと専門知識を必要とする高度な問題が発生する可能性があります。 それでもMacBookの液体ダメージは修理が可能です。ただし、修理初心者の方は、このガイド全体を読み、作業全体をしっかりと理解できているか確認しましょう。 単純にアルコールで乾したり、内側をクリーニングするように書いているアドバイスには注意してください。 最近のMacBookモデルには、わずかな液体の侵入だけで損傷の可能性があるコンポーネントが存在します。 このガイドでは、MacBookの液体ダメージについて知っておく必要のある項目を説明し、修理を自分で行うか、修理専門業者に依頼するか選択するのに役立てるはずです。
このページにたどり着いたあなたは、ご自身もしくは知人のMacBookに液体ダメージが発生しているということでしょう。そうである場合、濡れたMacを鞄に詰め込み、地元のAppleストアへ出向いて、ウェイティングリストに記入して待たされるでしょう。Genius Barのスタッフは、液体にさらされたMacに手もつけてくれません。スタッフは$ 1240する”ティア4修理”を提案してくるでしょう。この選択をすぐに決断するのは、多くの人にとって難しいことでしょう。おそらく家に一度戻り、他の良い解決策を求めて、ここに行き着いたはずです。さあ、始めましょう!
液体侵入のタイプによって症状が変わります!
表面上は当たり前のことのように思えるかもしれませんが、実際にはもっと多くのことがあります。
世界各地で飲用可能な水道水やボトルウォーター(全て飲用可能なミネラルウォーターを含む)の成分は異なり、どの水源にも含まれる化学物質がその成分を決定します。カルシウム、マンガン、マグネシウム塩などは、電力が供給されると電気分解を引き起こす可能性があります。雨水も、収集する酸や煙の固形物により損傷を引き起こす化学物質を含むことがあります。塩水や汽水域の河川水には塩化ナトリウム(海塩)が含まれます。これは最も攻撃的な塩分の一つです。水には、炭酸水素塩や硝酸塩、植物や土壌の固形物も含まれることがあります。
水道水やボトルウォーター、ストレートティーやコーヒーは特に酸性が強いわけではなく、迅速に対処すれば修理や復元が最も簡単かつ迅速に行えます。一方で、果汁、乳製品、ソフトドリンク、ワインなどの他の液体は、酸性度、糖分、固形物が含まれているため、新たな課題を引き起こす可能性があります。
液体が侵入したMacBookの内部はどうなるの ?
わずか1.5gほどの水がMacBook Pro内部に侵入したとき、どうやって広がっていくのかを撮影したビデオです。
液体侵入したMacBook内部
MacBook内部に液体による損傷が発生してしまうと、液体がロジックボードやその他のコンポーネントに流れ込む可能性があります。 液体のミネラルと塩は、すぐに金属、シリコーン、ガラス繊維の成分に腐食を始めます。 通常、液体侵入後数日間は問題なくMacは作動しますが、その後突然、動かなくなります。これは、金属が酸化してゆっくりと腐食しているためです。 システムに電力供給するバッテリーなどの利用可能な電源がある場合(たとえコンピューターが電源オフの場合でも)、電流は液体と相互作用し、この腐食プロセスを加速します。この腐食プロセスを停止しないと、このコンピューターは使い物にならない、非常に高価なペーパーウェイトになってしまいます。
MacBookに侵入した液体と腐食:対応が遅れてしまったことによる悪夢の背後にあるサイエンス
腐食は、精製された金属をより安定した酸化物に変換していくプロセスです。 これは、デバイス内部の環境下での化学反応による材料(通常は金属)のゆっくりと段階的に進む劣化です。この場合、電気、金属、水、酸素を組み合わせると腐食が発生し、酸化鉄(一般的には錆び)が生成されていきます。このプロセスが発生する時間的な目安はありません。 MacBookの内部コンポーネントは通常、液体が侵入した直後に腐食し始めますが、時として、問題の明らかな兆候を示すことなく、数日間または数週間にわたりMacが正常に機能することがあります。 腐食プロセスにかかる時間は、湿度、液体の量、デバイスが液体と接触した時間など、私たちが制御できない多くの要因に依存します。 損傷に対処できるまで、MacBookの電源を入れたり使用しないでください。 以下は、液体侵入によって引き起こされた腐食の例です。
== 液体侵入が発生した時、MacBook内部で何が起こるかを理解したので、可能性のある問題を正しく修理できるよう、何が必要かを分析しましょう。==
次のツールが必要になる場合があります:
1. Pro Techツールキット – Pro Techツールキットは、あらゆる電子機器の修理作業に対応できるキットです。
2. 蒸留水 (水道水ではありません!) - 水溶性の砂糖の堆積物を取り除き、酸を中和するために使用されます。
3. イソプロピルアルコール90%以上濃度 – 目に見える腐食を部品から除去するために使用されます。価格は1ガロンあたり49.95ドルと高価ですが、損傷した部品を効果的に清掃するためには絶対に必要です。溶剤として、素早く蒸発し、プラスチックに安全です。乾燥すると、非常に軽い匂いがしますが、これは換気が不十分な場合の過剰曝露を制限するための目印となります。低品質のアルコールは、固形物や他の溶剤、さらには多くの水分を含む傾向があります。
4. ステレオマイクロスコープ(実体顕微鏡) (オプション) – ステレオマイクロスコープは見過ごされがちなツールですが、非常に重要です。 すべてのはんだポイントを検査すれば、メインロジックボードにショートが発生していないか確認できます。 また故障したSMDコンポーネントがある場合、交換するにはマイクロスコープが必要です。
5. ホットエアーステーション (オプション) – メインボード上の個々の部品を修理または交換する必要がある場合、高品質のホットエアステーションが必要です。価格は大きく異なりますが、低価格帯のシステムは約150ドルで購入できます。
6. はんだごて –このツールは高価ですが、機能性に関しては値段に見合った価値があります。Wellerのユニットは514ドルで、どのようなマイクロはんだ付け作業にも対応できます。
7. 超音波クリーナー – これは、MacBook Proの液体損傷修理には必須です。超音波クリーナーは、ロジックボード上の部品の下にある腐食を除去します。この非常に重要な手順を省略すると、後で後悔するかもしれません。品質の良い超音波クリーナーは約89ドルで購入できます。
8. 交換パーツ – ここで問題が発生する可能性があります。 Apple純正パーツを入手することが不可欠です。 模倣品やブランド外のパーツを購入してお金を節約しようとすると、後で公開することになるでしょう。
交換用パーツ – ここで問題が発生する可能性があります。正規のApple部品を調達することが不可欠です。偽造品やブランド外の部品を購入してお金を節約しようとすると、後で困ることになります。
徹底的な故障診断 ==
液体にさらされたMacBookは、徹底的な検査が必要です。たとえ少量の腐食でも、放置すると後でシステム障害を引き起こす可能性があります。
徹底的な診断を行うためには、MacBookを完全に分解する必要があります。
A1502 MacBook Proの液体侵入によるダメージ
キーボードおよびトラックパッドに腐食や粘着性の残留物がないか点検してください。もし発見した場合は、キーボードまたはトラックパッドの交換をお勧めします。
A1502 MacBook Pro キーボードの交換
ロジックボードに液体にさらされた形跡がないかを点検します。これは高性能のステレオ顕微鏡を使用して行うべき、各SMDパーツが損傷していないか確認する必要があります。損傷が見つかった場合は、ロジックボードを超音波で洗浄し、損傷したSMDコンポーネントを交換する必要があります。
以下はSMD修理プロセスのビデオです:
ロジックボードの修理/再整備の例
ディスプレイの接続と配線はすべて徹底的に点検し、液体がかかった形跡があれば、ディスプレイの交換をお勧めします。
バッテリーのテスト - バッテリーはしばしば液体がこぼれたときの被害者となり、交換が非常に困難になることがあります。 以下はその一例です。
A1502 MacBook Proバッテリーの交換
データの整合性 - データの整合性は、チェックと再チェックが必要です。大多数の場合、データに影響はありませんが、SSDやHDに腐食が見られる場合は交換をお勧めします。
液体によるダメージ診断を完了した今、行動する前に慎重に考えることが重要です。
MacBookの液体ダメージのDIY修理を支援するためのリソースはたくさんあります。時間をかけて、前にある作業をしっかりと把握してください。そうすれば、液体をこぼした後でもMacBookを修復できます。幸運を祈ります!
以下の翻訳者の皆さんにお礼を申し上げます:
100%
Midori Doiさんは世界中で修理する私たちを助けてくれています! あなたも貢献してみませんか?
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30 件のコメント
Very informative article regarding water damage repair. Now i learnt more on what is the real deal behind a water damaged repair and what needs to be done to my laptop. Thank you.
KissMy Mac (KISSMYMAC) - 返信
If I bought all the recommended things and factoring in all the time I would spend inspecting every little connection I could have bought another macbook maybe twp. I don’t doubt the technical merits of this article but unless your doing this every day I would say clean the best you can with 99 Iso alcohol and hope for the best.
Tim Putz - 返信
Bonjour, je dois inspecter dans les jours qui viennent un mac book pro qui a subit un dégâts des eaux ( ballon d’eau qui a largué) et ça fait uelques mois apparement. Je n’ai pas grand espoir pour la réparation mais je vais tenter quand même. Je vois que vous conseiller un nettoyeur à ultrasons, j’en ai un, je voulais savoir quel produit mettre dedans et comment le régler. On y met de l’alcool isopropyl?
Merci pour vos réponses et conseils, je n’ai jamais fait un tel démontage, je ferais une video si je peux.
Merci
zabuza29 - 返信
Very informative. Thank you so much!
Nastya Zubyk - 返信
Sadly didn’t see this guide before my second macbook bit the bullet due to my own stupidity. Luckily, I was able to revive it with some cleaning, but now I’m wondering how stable it’ll be long term… is there no diagnostic tools made for macbooks to test the internals beyond the apple-made shift-key one? Also, I spilled strawb milkshake on my original macbook air about 2 years ago, but did ultrasonic clean the logic board (only) shortly afterwards with some bronson (I think it was called) ultrasonic cleaner (recommended by louis rossmann)… it didn’t work after that, so I left it to rot… now I’m curious if I can revive it still, is it worth wasting my time or should I just dump it? ta
Adam Temple - 返信