使用中のラップトップPCをより長く使う方法
ハウツーガイド

使用中のラップトップPCをより長く使う方法

私はお気に入りのラップトップを持っていたし、大好きなノートパソコンも持っていました。でも、今使っているノートパソコン、ThinkPad 13 Chromebookは 「これだ」と思うものです。そのトラックパッドは滑らかで正確、そのキーボードのキーは深くて快感、そして私が必要とするポートが完璧に揃っています。しかし、悲しいことにLenovoはこのモデルを製造中止しました。

残念ですが、私はこのラップトップを可能な限り長持ちさせることにしました。しかし永遠に使い続けられるノートパソコンなんて存在しません。例えばCPUが古くなったり、バッテリーが消耗したり、キーボードのキーが何の前触れもなく取れたりします。しかし、お気に入りのラップトップが簡単に修理できるのなら、わざわざそのラップトップを廃棄して、新しいモデルに数万円も費やす必要はありません。他モデルには代え難いラップトップを、長く使い続ける方法を紹介しましょう。

アップグレード可能なものはアップグレードする

Two hands removing the RAM of a 2012-era MacBook.

その昔、ラップトップの修理やアップグレードは簡単でした。少し古くなったと思ったら、すぐにRAMや大容量のハードディスクを追加して使い続けることができました。しかし薄くて軽いラップトップの台頭により、そのような作業はますます困難になってきています。PCメーカーはRAMをマザーボードに半田付け、場合によってはストレージも半田付けするようになりました。

あなたのお気に入りのラップトップが消耗してきたら、 まず何が交換できるか調べてみましょう – 同時にiFixitのノートパソコン用修理ガイドを使って、アップグレードするには絶好の機会です。Google検索をして、使用中のラップトップのモデル番号とアップグレードしたい部品が合っているか照合してください。運が良ければ、標準ドライバーと簡単な作業でメモリとストレージをアップグレードできます。

ただし使用中のモデルと互換性のあるパーツを購入しましょう。デバイス内のRAMのラベルを確認し、そのスペックと一致するものを購入します。例えば、1.35Vの2GB DDR3-1600 RAMスティックを4GBのものに交換する場合、その4GBスティックも1.35VのDDR3-1600であることを確認してください。あなたのノートパソコンがまだ古い回転式ハードディスクドライブを使用しているなら、同じ2.5インチのフォームファクターでソリッドステートドライブ(SSD)へのアップグレードをぜひ検討してみてください。-驚くほど古いマシンが速くなるはずです。

SDカードや小型フラッシュドライブでストレージを拡張

An SD card inserted into a Lenovo laptop.

ラップトップのRAMがマザーボードにはんだ付けされている場合は、Ultrabookスタイルのラップトップで一般的になったように、アップグレードできる可能性があまり残されていません。それは現代のノートブックの不幸な現実であり、キッチンナイフの倍の厚さしかない超薄型ラップトップの購入を検討する前に、よく考えてみる必要があります。一方で、アップグレードできないストレージを搭載した多くの薄型軽量ノートパソコンでも、SDカードスロットやUSBポートというオプションがあるため、回避することが可能です。

確かに、SDカードやUSBドライブはSSDほど高速ではないかもしれませんが、ドキュメントや音楽などを長期保存するには十分な機能です。SanDiskの128GBモデルのような大容量SDカード(もしくはラップトップに対応した、同等のmicroSD)を手に入れて、デバイスに差し込んだままにしておけば良いのです。多くのラップトップにはSDスロットがあり、コンピュータ本体の中に搭載されるのでSDスロットが飛び出す事もなく、気づくこともありません。それがうまくいかない場合は、この128GBモデルのような小さなフラッシュドライブを接続したままで十分代用できます。

他にも、Google Driveのようなサービスでは、非常に多くのファイルをホストすることで、マシン内のスペースを占有しないようにすることができますし、Spotifyを使えばハードディスクを一杯にすることなく、欲しい音楽をすべて入手できます。

バッテリーが劣化したら交換

A spudger unplugging the battery of a Dell XPS 13 laptop.

古いバッテリーを搭載したノートパソコンは、一度に5マイルしか走れない車を所有するようなものです。技術的には機能しますが、実際にはどこにも行けません。

リチウムイオン電池は古くなると容量が低下し、2-3時間しか充電状態を保てないことがあります。劣化を遅らせることはできても、消耗は避けられません。ノートパソコンを数年使っていて、バッテリーの充電持ちが悪くなったと感じても、すぐに新しい機種に変更するのは控えましょう。バッテリーは以前ほど簡単に交換できないかもしれませんが、ネジを数本外せば交換できる可能性があります。

iFixitで取り扱っている交換用ラップトップバッテリーをチェックしてください。 – Acer、ASUS、Dell、HP Lenovo、Microsoft、Samsung、SonyやToshibaモデルなどのバッテリーを取り扱っています。そして機種ごとの修理ガイドを参照して、バッテリーを自分で交換してみましょう。成功すれば、ラップトップをコンセントから外して長時間、仕事をすることができるようになるでしょう。(バッテリーは日本への配送ができません。ご了承ください。)

緩んだヒンジを本来の強度に調整する

A small wrench tightening the hinge nut on a laptop.

ラップトップのヒンジが緩くなって軋めば、古くて安っぽい存在になってしまいます。しかしほんのわずかな調整だけで、ラップトップを手に入れた時の感覚に戻してくれます。ラップトップの上蓋を開いて、ヒンジの位置を確認し (ここでもラップトップの修理ガイドを参照してください)、緩んだヒンジを少し締めるだけです。ヒンジのプレートを締めるにはプラスドライバーが必要かもしれませんが、ヒンジ自体を締めるには5mmのナットドライバーもしくは5mmのレンチが必要になることがあります。

このようにハードウェアを修理することで、PCはより長く使えるようになりますが、ソフトウェア面でも手を抜かないようにしましょう。使用中のラップトップの動作が遅いと感じる場合は、次のような古いアドバイスを参考にできます。つまり余分なプログラムがバックグラウンドで実行されていないか確認し、ハードドライブの容量が一杯にならないようにし、システム上でマルウェアが暴走するのを防ぎましょう。これらすべてが失敗して、ラップトップの回復が見込めなくなったとしても、Xubuntuのような(Ubuntuの低リソースバリアント)軽量のLinuxディストリビューションをインストールして、ラップトップに新しい命を与えることができるかもしれません。必ずしも最新モデルのように戻す必要はありません。しかし使用可能なノートPCと邪魔なペーパーウェイトと化してしまったDellのラップトップほどの違いは生まれるかもしれません。