地球を救う
電子機器廃棄物(e-waste)は私たちが生きているデジタル時代の有毒な遺産です。
e-wasteがもたらす弊害
私たちが手にする電子機器にはあらゆる有毒な化学物質が含まれていることを多くの人はまだ知りません。例えば、あるCRT(ブラウン管)で使用されているガラスには4.5キロの鉛が含有されています。多くの平面型パネルディスプレイにはかなりの量の水銀が含まれます。プラスチックケースはポリ臭化ジフェニルエーテルと呼ばれる難燃剤でコートされています。これは最も有毒な化学物質の一つです。このような有毒性をもつデバイスを単純に土に埋め立てることはできません。なぜなら、土壌を汚染し私たちの飲む飲料水に影響をあたえるからです。
e-wasteによって何がもたらされる?
電化製品を適切にリサイクルするためには、注意してこれを解体し、材料ごとに分別しなければなりません。原材料を安全に再利用できれば、別の製品を製造できます。 残念ながら、そう上手くはいきません。実際のところ「リサイクル」されると思われる多くの電化製品は単純に発展途上国へ送られているのです。
なぜでしょうか? それはe-wasteを適切に処理してリサイクルするのはコストがかかるからです。処理過程での高い人件費や米国における環境法がリサイクル業者に対して環境に優しい過程での処理を義務付けており、高額な経費がかかります。
From UNEP/GRID-Arendal Maps and Graphics Library
しかし、発展途上国では人件費は安価ですみます。そして厳しい環境法はどこにも設定されていません。時代遅れの電化製品を一杯に積んだコンテナ船が定期的に中国やナイジェリアにやって来ます。人々はもう動かない電化製品に埋められたビットやパーツのわずかな金銭価値を求めてこの山を漁ります。これらの選別作業が終わると'エクストラクター'が解体を始めます。彼らは生きる術のために電化製品を分解してワイヤーから銅を、電気コネクターから金を収穫します。しかしながら環境に優しいプロセスを通さなければ、有毒な化学物質は地下水に染み込まれ、破壊された後に残る電化製品のゴミは景観を見事に損ないます。
国連環境プログラムによる報告書ではこの状況を以下のように説明しています。"多くの国々で、子供を含むコミュニティー全体が生計を立てるために動かなくなったコンピューターを解体し、メタル、ガラス、プラスチックを収穫します。ごく少量の金を取り出すために。炭火を用いてコンデンサーが溶かされます。電気コードに貼られたプラスチックは銅線を取り出すために樽の中で焼かれます。バーゼルアクションネットワークによると、 コンピューター1台あたりの原材料から6ドル(米ドル) を生産できると報告しています。プラスチックを燃やしてダイオキシンを発生させて有毒なガスを空気中に撒き散らすことを考えると、6ドルは大した額ではありません。加えて不要になった大量のパーツが放置され、重金属による汚染が広がっているのです。"
どうやって地球を救えるか
===今あるデバイスをできるだけ長く大切に使う ===
今あるデバイスをメインテナンスして修理をすると寿命を大幅に延ばすことができます。皆で協力すれば電化製品の寿命は2倍に延びて廃棄されるe-wasteの量を半分にすることができます。自分のデバイスを大切にして壊れたら修理することができると、デバイスの価値以上のことができます。
私たち一人ひとりには物をできるだけ長く大切に使うという使命があり、適切にこれを廃棄する責任があります。責任を持つことは簡単です。すなわち、不要になったものを再利用したい人たちに寄付したり売ることです。まだ使えるものを修理すること、そして使用できないものはリサイクルすることです。
改革に参加しましょう
どうすればこの改革に参加できるかリンクを掲載しました。
この地球上の資源は限られています。あるものを有効的に使い、次の世代のために資源を残さなければなりません。The story of stuff は素晴らしい20分のアニメーションビデオです。私たちが持っている製品や消費傾向がどれほど持続不可能かをうまく表現しています。
以下の翻訳者の皆さんにお礼を申し上げます:
100%
Midori Doiさんは世界中で修理する私たちを助けてくれています! あなたも貢献してみませんか?
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