iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換

はじめに

このガイドを参照して、壊れたディスプレイフレームを交換します。破損したガラスパネルの交換は、フロントパネルアセンブリの交換ガイドを参照してください。

必要な工具と部品

手順1 ディスプレイアセンブリ

iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換, ディスプレイアセンブリ: 手順 1、 3の画像 1

iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換, ディスプレイアセンブリ: 手順 1、 3の画像 2

iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換, ディスプレイアセンブリ: 手順 1、 3の画像 3

ディスプレイガラスにヒビが入ってしまった場合、さらにヒビが広がってしまったり、怪我をすることがないように、作業中はガラス表面にテープを貼ってください。
iPadディスプレイの上に透明の梱包用テープを貼り付け、ディスプレイ全体が覆われるまで重ねて貼ります。
この作業はヒビ割れたガラスを固定し、ディスプレイをこじ開けた際の構造上の一体性を守る為です。
この手順に書かれた通りに作業を進めるように最善を尽くしてください。しかしながら、ガラスが一度割れてしまうと、作業が進むにつれて広がってしまいます。その場合、ガラスを取り出すためにメタル性の開口ツールが必要になるかもしれません。
保護メガネを必ず装着してください。そしてLCDスクリーンにダメージが入らないようにご注意ください。

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手順2

このガイドでは、アルミニウム製本体からiPadのディスプレイアセンブリを取り外します。ディスプレイアセンブリやそれを固定している壊れやすいクリップにダメージを与えないように、上記の手順を読み、慎重に指示に従ってください。
左の画像では、ディスプレイアセンブリを固定している14個のメタル製クリップがあります。次の手順でこじ開け作業をするとき、開口ツールを使って、これらのクリップ自体をスライスするのではなく、クリップ周辺をこじ開けるよう最善を尽くしてください。
クリップを破壊してしまった場合、ここから交換用パーツを購入できます。

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手順3

上部ディスプレイアセンブリの端とリアパネルアセンブリの間にメタル製スパッジャーを差し込みます。
スパッジャーを回転させながらディスプレイの上部端に沿ってタブを解放します。
2本目のメタル製スパッジャーを上部ディスプレイアセンブリの端とリアパネルアセンブリの間に差し込み、タブが再装着するのを防ぎます。

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手順4

スパッジャーを使って、iPadの右端に沿ってスライドします。
フロントパネルは、上部、下部、左側に付けられたメタル製クリップでアルミニウムの背面に固定されています。右側には、バックプレートの凹みにスライドするためのプラスチックのタブが付いています。
クリップ全部が外れたら、フロントパネルの左側を持ち上げて、左側にスライドし、アルミ製バックプレートからタブを外します。
慎重かつゆっくりとこじ開けてください。抵抗を感じたら、その場で作業を中止して、別の場所に移動して再試行してください。

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手順5

ディスプレイアセンブをリアパネルアセンブリの下側端より持ち上げます。
この時点で、ディスプレイを完全に取り外さないでください。リアパネルアセンブリと繋がっています。

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手順6

次の手順では、ディスプレイアセンブリをロジックボードに接続している3本のケーブルの接続を外します。ケーブルは、次のコンポーネント用です。
デジタイザー
環境光センサー
ディスプレイデータケーブル

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手順7

プラスチック製開口ツールの先端を使って、ロジックボード上のソケットにデジタイザーリボンケーブルを押さえている固定フラップを跳ね上げます。
ソケットではなく、固定フラップのみを跳ね上げているか確認してください。
ソケットからデジタイザーリボンケーブルをまっすぐ引き抜きます

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手順8

プラスチック製開口ツールを使って、ソケットから環境光センサーコネクタを慎重に持ち上げて外します。

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手順9

黒のプラスチック製プルタブを持って、メタル製リテーナーを跳ね上げて、メインボードからディスプレイデータケーブルの接続を外します。
ソケットからケーブルコネクタを引き抜きます。
ロジックボード表面と平行に、コネクタを引っ張ります。

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手順10

リアパネルアセンブリからディスプレイアセンブリを取り外します。

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手順11 環境光センサー

iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換, 環境光センサー: 手順 11、 3の画像 1

iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換, 環境光センサー: 手順 11、 3の画像 2

iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換, 環境光センサー: 手順 11、 3の画像 3

LCDを再利用する場合、LCDの裏面から環境光センサーを剥がす必要はありません。
プラスチック製開口ツールの先端を使って、ディスプレイフレームに留められた接着剤を剥がして、環境光センサーボードを注意深く持ち上げます。
アクセスできるようになったら、LCDから環境光センサーを剥がします。
接着剤が付着した部分を切断しないようにするため、環境光センサー上部の下部分に折り目を付けないようご注意ください。
必要であれば、センサーの取り付けの前に、新しい環境光センサーにプラスチック製ビューウィンドウを取り付けてください。

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手順12 LCD

iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換, LCD: 手順 12、 1の画像 1

デジタイザーケーブルを押さえながら、デジタイザーケーブルをディスプレイフレームに留めているテープを注意深く剥がします。

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手順13

ホームボタンスイッチ付近のEMIテープで覆われたLCDブラケットと、クリップを固定しているT5トルクスネジを3本外します。
ディスプレイのクリップと装着されたテープを黒いプラスチックのディスプレイフレームから外します。
LCDを交換する場合、EMIテープとクリップを交換用のLCDに移植してください。

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手順14

LCDを黒のプラスチック製ディスプレイフレームに固定している残りのT5トルクスネジを外します。

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手順15

スチール製LCDフレームに取り付けられた1つの取っ手の下に、プラスチックの開口ツールの先端を差し込みます。
差し込んだプラスチックの開口ツールを捻りながらこじ開けて、フロントガラスパネルに接着剤で固定されたLCDを外します。
ガラス製LCDを曲げないように、過度な力を入れないでください。

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手順16

前の手順を繰り返して、デジタイザケーブルが搭載された側以外の3箇所周辺で、ディスプレイを持ち上げます。

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手順17

解放された先端からLCDを持ち上げて、ディスプレイフレームから取り外します。
LCDの長辺をディスプレイフレームに固定している接着剤を注意深く剥がして、LCDを取り外します。

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手順18

フロントパネルが外れない場合は、環境光センサーのソケット付近にあるEMIテープのストリップを剥がしてください。
必要に応じて、このストリップを新しい交換用のLCDに移植します。
ストリップがLCDに装着されていて、LCDを再利用する場合は、この手順をスキップしてください。 LCDを交換する場合は、EMIテープのストリップを新しいLCDに移します。

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手順19

クリップが原形を保っていれば、クリップとLCD底部付近のEMIテープを新しいLCDに移してください。

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手順20 フロントパネルアセンブリ

iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換, フロントパネルアセンブリ: 手順 20、 2の画像 1

iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換, フロントパネルアセンブリ: 手順 20、 2の画像 2

ホームボタンスイッチをプラスチック製ディスプレイフレームに固定しているT5トルクスネジを2本外します。
フロントパネルアセンブリからホームボタンスイッチボードを取り外します。

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手順21

LCDを再利用する場合は、プラスチック開口ツールの先端を使って、LCDに装着しているフォーム製テープの端を持ち上げます。
LCDのガラス表面の周辺からテープを剥がします。

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手順22

作業中、ケーブルを切断しないように注意しながら、デジタイザケーブルをフロントパネルアセンブリの内面に固定している黄色のテープをはがします。
フロントパネルアセンブリの内側から保護シートを剥がします。
前面パネルの内面に指紋やほこりが付着しないように注意してください。デバイスの電源を入れると指紋やほこりが目立つようになるためです。

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手順23

作業に移る前に、LCDの表面に汚れが一切付着していないか確認してください。
LCDの長辺側に沿って、テープをフロントパネルアセンブリのフレームに貼り付けます。
LCDが正しい位置に配置されているか点検しながら、LCDをフロントパネルフレームの凹みに向けて、慎重に下げていきます。

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手順24

画像にあるように、固定クリップを留めてている2本のT5トルクスネジを外す際は、EMIテープのストリップをLCDの下端に沿って押さえます。
新しいクリップにテープを貼り付け、2本のT5 トルクスネジを装着します。
パネルを新しいものと交換する場合、新しいパネルのフレームの内側または外側、あるいはその両方に保護フィルムが貼られているか確認してください。このフィルムは剥がしてください。

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手順25 ディスプレイフレーム

iPad Wi-Fi ディスプレイフレームの交換, ディスプレイフレーム: 手順 25、 1の画像 1

次の手順では、ヒートガンを使って、黒いプラスチックフレームをフロントガラスに固定している接着剤を柔らかくします。熱風がフロントガラスの外周にある薄いゴムストリップに当たらないようにしてください。ゴムストリップが溶けてしまうと、永久に変形したり、質感が損なわれたりする恐れがあります。
ヒートガンを使って、フロントガラスパネルの内側からホームボタン付近のプラスチック製ディスプレイフレームを軽く加熱します。

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手順26

接着剤が十分に加熱されたら、プラスチック開口ツールの先端を使って、プラスチック製のディスプレイフレームをフロントガラスパネルからゆっくりとこじ開けます。
プラスチック製のディスプレイフレームの下にツールを差し込み、ホームボタン付近のフロントガラスから分離します。
パネルがフレームから分離しない場合は、作業している部分を再度加熱してから試施行してください。接着剤はある一定の温度に達しないと柔らかくならないので、その温度に達するまでに何度か加熱する必要があります。接着剤が適温になれば、プラスチック製開口ツールをフレームの下に通して、フロントガラスパネルから簡単に切り離すことができます。

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手順27

プラスチック製ディスプレイフレームの右下隅（iPadの正面から見て）を加熱し、フロントガラスパネルに固定されている接着剤を柔らかくします。
プラスチックの開口ツールを使用して、フレームをフロントガラスパネルからこじ開けます。ガラスパネル周辺のゴムストリップを傷つけないように注意します。

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手順28

フロントガラスパネルから外れるまで、プラスチック製のディスプレイブラケット右端の下半分を温めてからこじ開けます。
パネルの右上端付近（iPadの正面から見て）では、フレームがフロントガラスパネルにゴムで挟まれて固定されています。以下の手順でこの部分を切り離します。

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手順29

ゴムの接続部分を軽く加熱します。プラスチック開口ツールを使って、プラスチック製ディスプレイフレームをフロントガラスパネルから分離し、ゴム部分にアクセスします。
ディスプレイフレームをフロントガラスから離した状態で、フレームをフロントパネルに取り付けている多数のゴム製の”ドット/点”を、カミソリの刃で慎重に切り取ります。
カミソリの刃で、ガラスパネルの内側にある黒く塗られた縁取りを傷つけてしまうことがあります。フロントガラスパネルを再利用する場合は、ガラスに傷をつけないように注意してカットしてください。また、外観上の損傷を防ぐために、外側のゴムストリップを切らないでください。