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ランプがつかない原因

電源は入りますが、灯りがつきません

ランプが切れているとすると、交換方法を教えてください

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オリンパス製の顕微鏡BH2シリーズを蛍光顕微鏡として使うための光源装置という性質上専門家の人はなかなか現れないと思いますので、以下の回答は専門家でもない回答者が手に入る情報をまとめたものであることをあらかじめお断りしておきます。

まず、上記のオリンパスBH2シリーズ自体が古い製品で、製品の登場が西暦1980年、後継機種となるBXシリーズの登場が同1993年なので、併売期間があったとしても30〜40年前に作られた製品と思われます。従って、基本的にはどこが壊れていてもおかしくない製品ではあります。とはいえ、それを言い出すとキリがないので、ここでは正常に動くはずの状態だと仮定した上でランプがつかない原因と対策を列挙したいと思います。

まず、iFixitの本製品のページ(本ページの右上にリンクがあるはずです)を見ると英語版の取扱説明書のPDFが載っていますが、私が調べた範囲ではこのPDFがほぼ唯一見つかった資料です(同じものは他のサイトでも掲載されています)。以下の内容はこの取扱説明書の4〜11ページ(PDFの6〜13ページ)を元にしているので、説明と並行してご覧いただければと思います。もしお手元に日本語版の取扱説明書があったらそちらをご覧いただいても構いません(多分貴重な資料になるかと思います)。

さて、この製品には光源タイプが2種類あります。取扱説明書の7ページに水銀灯(mercury burner)仕様、8ページにハロゲンランプ(halogen lamp)仕様の外観写真が載っています。大きく違うのはランプ取り付け部分の形状と電源供給装置の外観で、後者を比較すればどちらの仕様かはすぐにお分かりになるかと思います。この違いで原因分析の手順が大きく変わるわけではないのですが、ランプの交換手順や使用上の注意などが変わってくるので、一応ここで確認しておきました。

では、以下本題の考えられる原因と対策です。

  • ランプへの電源供給ケーブルの断線
    「正常に動くはずの状態」という仮定とは反しますが、経年劣化で断線している可能性もあるので、可能であれば確認した方がいいと思います。確認にはマルチメーター(テスター)などの導通確認のための道具が必要ですし、配線図もないのでどことどこが導通している(していない)のが正常かの見極めも必要なので、もし無理だと思ったら省略しても構わないかと思います。(これは電源ケーブルについても言えるのですが、今回は電源は入るとのことでしたので除外しました)
  • ヒューズの断線
    背面のヒューズホルダーの中にあるガラス管ヒューズが切れていることが原因の可能性もあります。電源スイッチをオフにして電源プラグをコンセントから抜いた後、ヒューズホルダーを左右どちらかに回せば真っ直ぐヒューズを引き抜くことができるはずです(マイナスドライバーなどが必要かも知れません)。ガラス管ヒューズは規格品なので、対応する規格が分かれば通販サイトなどで簡単に安く(1本200円しないはず)手に入ります。ただし、どちらの仕様についても正確な規格が分かりませんでした。定格電圧と定格電流はヒューズ自体に書いてあるはずですし、あとはヒューズの金属部分の直径を測れば必要な規格は分かるはずです。以上を確認した上で電気部品に詳しいお店で(できれば現物を持っていって)相談するか、無理であれば通販サイトで規格が一致するものを探して購入して下さい。なお、ヒューズが複数ある場合は規格が異なる可能性があるので全て確認して下さい。個人的には経年劣化も考えて断線してなくても交換しておくことをお勧めします。
  • 電源設定の誤り
    これが原因で点灯しないことがあるかどうかは不明ですが、使用前に設定を合わせておく必要があるという記載があるので記載しておきます。電源供給装置の背面に電源電圧設定スイッチと、水銀灯仕様のみ周波数設定スイッチがあるのでお使いの電源に合わせて設定してください。通常の環境であれば電源電圧は100Vのはずです。電源周波数は場所によって異なり、基本的に東日本が50Hz、西日本が60Hzになります。どちらかわからない場合はこちらのページが一番分かりやすいかと思います。多分見れば分かると思うのですが、周波数設定スイッチの設定変更にはねじ回しが必要です(と取扱説明書に書いてあります)。
  • ランプ自体の断線や故障
    ここまで確認してランプが点灯しないのであれば、ランプ自体の問題を疑って交換することになるかと思います。ランプの取り付け手順は水銀灯とハロゲンランプで異なるので、この後個別に説明します。取扱説明書の4〜5ページを見ると交換用の水銀灯としては「オスラム(Osram)製HBO 100W/2」か「ウシオ(Ushio)製USH 102D」、ハロゲンランプとしては「JC12V50W」が指定されています。どの製品も検索すれば通販サイトで簡単に入手はできそうです(ハロゲンランプは複数のメーカー品がある模様)。お値段ですが、ハロゲンランプは1個2,000円前後で手に入りそうですが、水銀灯はどちらも1個3〜4万円程度のお値段がついています。海外通販サイトでもっと安いページもありましたが、価格差を考えるとリスクがありそうです。なお、水銀灯は点灯時間200時間が寿命の目安になっています(電源供給装置前面に点灯時間管理用のカウンターがついています)。

最後にランプの取り付け手順を記載しておきます。取扱説明書の10ページの図表を見ながらお読み下さい。日本語版の取扱説明書がある場合はそちらをお読みいただいた方が確実かと思います。なお、どちらのランプの場合も、ガラス部分に触れて指紋をつけたり汚れをつけたりしないように注意して下さい。万一ついてしまった場合は、使用前にアルコールとエーテルの混合液やベンゼンでガラス表面を拭いてきれいにして下さい(と取扱説明書に書いてあります)。

水銀灯の交換手順(Fig.1参照)

  1. 主電源スイッチをオフにする。
  2. 下側の電極(「+」の表示があります)を下側の端子に差し込み、丸数字1で示した締め付けネジをしっかり締めます。

ハロゲンランプの交換手順(Fig.2と3参照)

  1. 電源供給装置のON-OFFスイッチをオフにする
  2. 丸数字1で示したランプ固定レバーを固定位置から持ち上げて、ハロゲンランプの接続ピンを丸数字2で示した取り付け穴2に差し込みます。その状態でレバーを離すと、レバーが元の位置に戻ってハロゲンランプが固定されます(注:原文には「丸数字3で示した〜」の表記がありますが、Fig.2には丸数字3がありません)
  3. ハロゲンランプとソケットをハロゲンランプのハウジングに差し込み、丸数字3で示した固定ネジで締め付けます(Fig.3参照)

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1件のコメント:

詳細な情報をありがとうございます。

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村田陽子 さん、ありがとうございました!
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