ワイヤレスイヤホン
リペアビリティスコア
自分の所有物を修理する権利はあるけれど、どれぐらい簡単に修理ができるでしょうか？
それを知るために、iFixitのエンジニアは最新のワイヤレスイヤホンを分解し、そのリペアビリティ(修理のしやすさ)を、0点:修理不可能から10点:最も修理が簡単）まで評価しています。
修理しやすいデバイスとは?
メーカーから提供された（あるいは保証された）部品と修理マニュアルを使えば、壊れたデバイスを分解して交換する作業は、それほど難しくありません。しかし、それはほんの手始めに過ぎません。詳しくは、リペアビリティのスコアを評価する方法をご覧ください。
リペアビリティは変動するターゲット
私たちは、新しいテクノロジーや素材、デザインのトレンドに対応するため、リペアビリティの採点基準を頻繁に更新しています。そのため、過去に採点されたデバイスを再評価した場合、同じ結果になるとは限りませんが、同時代のデバイスと容易に比較することができます。各スコアの算出に使用された基準の正確なリストについては、以下の各デバイスにリンクされているスコアカードのバージョン番号をクリックしてください。全スコアのダウンロード可能な（CSV）リストについては、こちらをクリックしてください。
ワイヤレスイヤホンのスコア
新モデルから旧モデル順に表示
Bang & Olufsen Beoplay Eleven
2024
マイナスポイント
- イヤホンのバッテリーは、何層もの接着剤の下ではんだ付けされている。 イヤホン内部を開ける作業も、破壊的なプロセスと言える。
- Bang & Olufsenはサービスマニュアルや交換部品を提供していない。
注記
- 充電ケースのバッテリーは交換可能だが、内部へのアクセスには専用の工具が必要。
Apple AirPods 4
2024
マイナスポイント
- イヤホンをこじ開けるのは破壊的な作業になる可能性が高い。 内部を開いたとしても、部品は交換できず、バッテリーははんだ付けされている。
- 強靭なエポキシ樹脂が充電ケースを密閉しているため、バッテリーやUSB-Cポートの修理も破壊的な結果になる。
- 公式の交換部品や修理説明書は提供されていない。
Samsung Galaxy Buds3
2024
プラスポイント
- 充電ケースのバッテリーは基本的な工具で交換できる。
マイナスポイント
- 内蔵バッテリーは修理できないため、Buds3の寿命は限られている。
- 公式な交換部品や修理方法は提供されていない。
Fairphone Fairbuds
2024
プラスポイント
- コイン型バッテリーの交換は非常に簡単。
- 充電ケースは高度にモジュール化された部品を使用しているため、ベーシックな工具があれば簡単に分解できる。
- Fairphoneは、修理のための公式交換部品と修理マニュアルの提供を約束する。
Amazon Echo Buds (第3世代)
2023
プラスポイント
- 充電ケースのバッテリーとUSB-Cポートは、いずれもモジュールで、個別での交換が可能。
マイナスポイント
- 充電ケースは接着剤で頑丈に固定されているため、大部分の修理が複雑になる。
追加情報
- イヤホンのバッテリーはモジュールであるが、標準的なコイン型バッテリーではない。公式の交換部品や修理マニュアルが提供されていないため、部品の調達は難しいかもしれない。
Google Pixel Buds Pro
2022
プラスポイント
- 充電ケースのバッテリーとUSB-Cポートは、いずれもモジュールで、個別パーツとして交換可能。
マイナスポイント
- イヤホンバッテリーはしっかりとエポキシ樹脂で固定されているため、交換はできない。
- 充電ケースはクリップではなく、接着剤のみで固定されている。再組み立てには特殊な接着剤が必要。
- 正式な交換部品や修理マニュアルは提供されていない。
Google Pixel Buds Aシリーズ
2021
プラスポイント
- 充電ケースは接着剤なしでクリップで固定されて、USB-C充電ポートはモジュール式。
マイナスポイント
- イヤホンのバッテリーがはんだ付けされた設計のため、DIY修理を一層難しくしている。
- 充電ケースのバッテリーは接着剤で固定された充電ピンに接続されているため、修理にかかる時間が長くなる。
- 公式の交換部品や修理マニュアルの提供はない。
Sony WF-1000XM4
2021
プラスポイント
- イヤホンバッテリーへのアクセスはとても簡単で、標準的なZ55Hコイン型バッテリーと交換できる。
- 充電ケースのバッテリーとポートはモジュールで、簡単にアクセスできる。
マイナスポイント
- 正式な交換部品や修理マニュアルは提供されていない。
JBL Vibe 200TWS
2021
マイナスポイント
- イヤホンをこじ開けるのは、イヤホンの破壊を伴う可能性が高い。内部を開けると、交換可能な部品はなく、バッテリーははんだ付けされている。
- 充電ケースのバッテリーと充電ポートは内部基板にはんだ付けされている。どちらかを交換する必要がある場合、両方を交換しなければならない。
- 正式な交換部品や修理マニュアルは提供されていない。
PQ Y28 イヤホン
2021
プラスポイント
- このイヤホンは、優れたデザインにより、マグネットでバッテリーをイヤホンのステム（軸）に簡単に装着できる設計が特徴。外出先でも、ケース内に入っている予備のバッテリーと簡単に交換できる。
マイナスポイント
- 充電ケースのバッテリーとUSB-Cポートは、いずれも内部基板にはんだ付けされています。
- 正式な交換部品や修理マニュアルは提供されていない。特注のイヤホンバッテリー以外の交換部品は手に入らない。
Samsung Galaxy Buds Live
2020
プラスポイント
- イヤホンのバッテリーは簡単にアクセスでき、標準的なZ55Hコイン型バッテリーと交換できる。
- イヤホンと充電ケースは接着剤ではなくクリップで固定されており、破壊することなく分解が可能。
マイナスポイント
- 正式な交換部品や修理マニュアルは提供されていない。イヤホン・バッテリー以外の交換部品は手に入らない。
Microsoft Surface Earbuds
2020
プラスポイント
- イヤホンのバッテリーは簡単に入手でき、標準的なCP1254コイン型バッテリーと交換可能。
マイナスポイント
- 充電ケースのバッテリーと充電ポートは内部基板にはんだ付けされているため、どちらかを交換する必要がある場合、両方を交換しなければならない。
- 正式な交換部品や修理マニュアルは提供されていない。
Apple AirPods Pro
2019
マイナスポイント
- AirPodsは修理を配慮して設計されておらず、デバイスを破損することなく、内部の部品にアクセスすることはできない。
- 密閉されたバッテリーはAirPodsの寿命を制限してしまうため、このイヤホンは消耗品/使い捨て製品となっている。
- 正式な交換部品や修理マニュアルは提供されていない。
Sony WF-1000XM3
2018
PROS
- イヤホンのバッテリーは簡単に入手でき、標準的なZ55Hコイン型バッテリーと交換可能。
CONS
- 充電ケースのバッテリーと充電ポートは内部基板にはんだ付けされているため、どちらかを交換する必要がある場合、両方を交換しなければならない。
- 正式な交換部品や修理マニュアルは提供されていない。
